2014年度活動レポート(一般公募コース)第95号
ハノイ建設大学の大学院生らと火災科学の学術研修 その2
東京理科大学総合研究機構火災科学研究センター
【10月12日(日)】
学外の施設見学で江戸東京博物館、東京都慰霊堂、震災記念館、本所防災館を見学しました。本学の教員が随所で説明を行うことにより、理解を深めました。
江戸東京博物館では、主に江戸の大火について、東京都慰霊堂、震災記念館では、関東大震災の被災状況について学びました。
また本所防災館では、本学教員が監修した3月11日に発生した東日本大震災の津波被害のビデオを鑑賞し、あまりの悲惨さに参加者からは津波被害者への寄付の申し出がありました。また、暴風雨の体験をすることができ、偶然ではありますが翌日に迫った台風を1日前倒しで体験することとなりました。
【10月13日(月)】
各自フィールドワークで、浅草、銀座、新宿等を周り新旧の日本の建築物について調査をしました。ここでの調査は10月15日(水)のワークショップで発表することとなるため、参加者は日本の代表的な建物がある街を効率的に周れるよう工夫をこらして計画し、帰着後は発表資料の作成に励みました。
【10月14日(火)】
学外の施設見学として 新宿の高層ビル、清水建設技術研究所を見学しました。新宿では主に都庁の展望台、NSビルの防火設備(避難経路図、防火扉、設置されている消防ホース)等を実際に見て、学びました。
法規どおりに防災の対策がとられていることについて学びましたが、ベトナムでは法規どおりに対策がとられていないことが多々あるようで、参加者は興味を示し、意見等が活発に交わされました。
【10月15日(水)】
ワークショップを開催しました。ワークショップでは、この10日間で学んだことをもとに3グループに分けて行いました。
ベトナムからの参加者のみならず、本学の国際火災科学研究科の大学院生も発表をし、特に互いの国の建築法令の違いについて、学ぶことができました。
ワークショップ終了後はクロージングセレモニーを行いました。すっかり打ち解けた雰囲気でまだまだ日本に滞在していたいというような声も多くでました。
各参加者へ修了証書とともに期間中に撮った写真をもとに手作りのアルバムを作成し、渡しました。参加者一同大変喜び、短い期間ではありましたが両校にとって、とても良い関係が構築できました。