2014年度 活動レポート 第93号:福岡工業大学・学術支援機構国際戦略室

2014年度活動レポート(一般公募コース)第93号

中国南京理工大学大学院生短期受入れについての活動報告

福岡工業大学・学術支援機構国際戦略室 沈 平晶

独立行政法人科学技術振興機構(JST)の日本・アジア青少年サイエンス交流事業『さくらサイエンスプログラム』により、福岡工業大学は、9月29日(月)から10月8日(水)までの10日間にわたり、協定校である中国南京理工大学から大学院生10名と引率教員1名を迎えて多彩で有意義なプログラムを展開しました。
9月29日(月)12時20分に、引率教員の張先生率いる中国の南京理工大学一行10名が無事、佐賀空港に到着しました。

中国南京理工大学と本学とは16年わたる学術交流実績交流があり、その間、日中韓合同セミナー、夏季集中講義講師の相互派遣、サマープログラム学生の相互派遣と受入、研究室同士の長期的な研究協力など、多種多様な交流内容を数多く積み重ねてきており、両大学間の強い信頼関係と共に多くの交流プラットフォームを築いてきました。
今回のプログラムは、南京理工大学の大学院に在学する優秀な学生に対して、日本の先端科学技術に興味を持ってもらうこと、及び将来日本に留学してもらうことを目的として実施されました。

本プログラムでは本学で実施されている最先端の研究プロジェクトと産学連携施設を見学すると共に、本学での大学院授業や研究室ゼミへの参加等の活動を通じて、本学の若手教員や大学院生との交流を深めることができました。

本学の最先端研究設備についての説明を受けました。

本学の小型人工衛星「FITSAT-1」開発についての講義を受けました。


ドライビングシミュレータを用いた教育ツール開発についての講義を受けました。真剣にドライビングシミュレータも挑戦しました。

顕微鏡とレーザー投影を用いた高感度3次元画像計測について、興味深く説明を聞きました。


サバイバル日本語授業により、日本語を学ぶ機会もありました。

また、将来日本へ留学するための動機づけとなるような日本の魅力を正確に発信するために、福岡市内視察や文化体験などの活動を実施しました。

日本文化(華道)を体験し、初めて自分でお花を生けてみました。

参加者全員が本学教員の研究内容及び最先端の研究設備に対して興味しんしんでした。特に、日本技術の高さ、素晴らしさに魅せられ、「中国に戻り日本の先端技術を目指し、自分の研究にも専念したい」と感想を話した学生もいました。

本プログラム実施後のアンケート結果においても、参加者全員が本プログラムの内容に大変満足していることがわかりました。
さらに本プログラムを通して、本学国際交流サークルの日本人学生ならびに留学生との交流の機会を創出し、プログラム期間中、一貫して相互支援を行ったことにより、日本人学生に対するグローバルマインドの醸成とグローバル人材育成の機会を創出することもできました。

国際交流委員長より修了証を授与されました。

「さようなら、また会いましょう」。帰国の日には、沢山の友達が見送りに来て、思い出の一枚となりました。


今後もこのような交流を継続することで、科学技術分野における貢献を行うとともに、将来的には日本と中国の価値観や文化を深く理解した主体的なグローバル人材として、両国に寄与できる人材を輩出するプログラムにしたいと思います。