2014年度活動レポート(一般公募コース)第91号
環境首都北九州市に滞在し、刺激を受けたインドネシアの学生たち
北九州市立大学 国際環境工学部 松本 亨
さくらサイエンスプログラム交流事業により、2014年9月8日~27日の日程でインドネシア5大学(アンダラス大学、ランランブアナ大学、マラン国立大学、インドネシア教育大学、パスンダン大学)から10人の学生が来日しました。
本学部とインドネシア5大学とは、本年3月に学部間学術交流協定を締結しており、インドネシアの都市環境改善のための戦略的研究に取り組むことで合意しています。今回の交流事業により、北九州市立大学におけるディスカッションだけでなく、国内外より高い評価を得ている北九州市の環境対策を肌で感じてもらうことで、共同研究を遂行する上で重要なイメージの共有を図ることを目指しました。
滞在期間の前半は、北九州市環境局、建築都市局都市計画課において、日本及び北九州市の環境政策、都市計画についてレクチャーを受けました。また、市内の環境教育関連施設(環境ミュージアム、水環境館、ビオトープ、エネルギーパーク)や、環境関連実証事業の実施場所(エコタウン、ウォータープラザ、スマートコミュニティ)、里地里山保全地区を見学しました。
【エコタウンセンターを見学しました】
ペットボトル、OA機器、自動車、家電、医療用具等の最先端リサイクル技術に触れる事が出来ました。
休日には、門司港レトロ、小倉城等の観光も楽しみました。後半には、当方からの研究紹介とともに、インドネシアの学生による卒論、修論の研究進捗を報告してもらい、今後の共同研究の進め方等について議論しました。
滞在期間は足早に過ぎ、短い間でしたが来日学生と受入れ側の教員、学生との間に強い絆が生まれました。また、ほとんどの学生が、将来本学に進学したいと希望してくれました。帰国の際には別れを惜しみ、共に涙し、再会を約束して帰国の途につきました。
今回のさくらサイエンスプログラムのプログラムにより、北九州市の高い環境対策や研究水準を体感できたことは、帰国後の彼らに人生に大きな足跡を残したものと思います。なお、今回の体験を帰国後23ページの新聞(フリーペーパー)として編集し、送り出し機関の他の学生達に配布しました。これも、今後の大きな波及効果をもたらすものと期待しています。
最後に、交流事業の機会を与えて頂いたJSTの皆様、見学先の方々に深く感謝申し上げます。