2014年度 活動レポート 第240号:横浜国立大学国際戦略推進機構

2014年度活動レポート(一般公募コース)第240号

大連理工大学 日本の最先端科学技術と文化体験プログラム

横浜国立大学国際戦略推進機構

平成27年1月19日~1月28日に、横浜国立大学国際戦略推進機構は日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援をうけ、学術交流協定校である大連理工大学(中国)から、学部学生15人と教職員2名(内JST支援:学生5名、職員1名)を受け入れました。

記念撮影の様子

これは、同大学の機械・材料・コンピューターといった専門を日本語で学ぶ特別コース等の学生を招き、本学の教員による特別講義の聴講、本学学生との意見交換や、企業視察、日本の歴史や文化に触れるプログラムを通して、我が国の最先端科学技術と日本文化に触れることを目的として実施したものです。

10日間の滞在の間、大連理工大学の学生は、神奈川県と横浜市を表敬訪問し、さらに富士通テクノロジーホール・富士通研究所、NHK、TEPIA(一般財団法人高度技術社会推進協会)、日立製作所ハーモニアスコンピデンスセンター、NECプラットフォームイノベーションセンターを視察しました。

神奈川県知事を表敬訪問しました

横浜市では横浜港についてのお話を伺いました


学内での活動では、アンドラディ久美准教授による日本文化に関する講義や有澤博横浜市立大学大学院特任教授による我が国の科学技術に関する講義、吉田昌平教授指導による剣道体験を通じて日本文化を学びました。また、4つのグループに分かれて研究室を訪問したり、19名のYNU学生とグループディスカッションやプレゼン資料作成を通して交流を深めました。

研究室視察の様子

剣道を体験しました


最終日の成果報告会では、有意義な滞在だったことが伺える素晴らしい発表がなされました。百聞は一見に如かず、10日間の短い期間ではありますが、日本の先端科学技術と文化について、自分の目で見て自分の体験で感じられたと多くの学生から感想が述べられました。また、今後、本学の大学院に進学して日本の先端科学技術をさらに勉学していく希望者もでました。

鎌倉・江ノ島を視察しました

横国大学生とランチを楽しみました


特筆すべきことは、今回のプログラムが公官庁や企業だけでなく、本学の日本人学生と留学生、また市民団体も積極的に参画して下さったことであり、お互いに交流と理解を深められたこともプログラムの成功に繋がりました。

笑顔あふれる記念撮影となりました

参加者の感想

10日間の交流は大変勉強になりました。横浜国立大学の皆さんといろいろな話をしていい友達になれまして、楽しかったです。そして、日本の先端技術を理解できただけでなく、日本の文化や民族精神ももっと深くわかりました。日中交流に自分の力が貢献できることがとても嬉しいと思います。

今回の短い10日間で日本に対する理解がより深くなりました。日本語力も大変伸びたと感じました。そして、横浜国立大学や科学館などでいろいろな先進的な技術を見学して、見聞が大きく広がりました。新しい友達もたくさんできました。

10日間の研修の旅で日本の習慣を体験するだけでなく、日本の先進国としての強力な技術力を感じました。この交流を通じて、私の視野を広げ、また、私は日本の熱意を感じました。

今回のさくらサイエンスプログラム訪日団の一員として、私は横浜国立大学でいろいろ見学して、日本の先端技術や、横浜国立大学の研究内容などについてわかりました。また、日本の文化ももっと深く感じました。それは、短い10日間の訪問だけれども、こんなに多くの日本人の先生、学生たちと一緒に体験して、私にとって今までで一番いい体験だと思っています。

今回のコースに参加して、横浜国立大学の皆様をはじめとする方々は非常に熱心で、YNUの研究室や、日本の大手企業や、先端技術体験館等、科学技術見学および日本の文化体験をアレンジしていただき、様々な方面から日本という国を自ら体験することができました。日本の先端技術研究の深さに関心しながら、若者同士と科学技術の交流の重要性も改めて考えるようになりました。