2014年度 活動レポート 第226号:東海大学

2014年度活動レポート(一般公募コース)第226号

インドネシア・ガジャマダ大学の学生と多彩な交流を展開

東海大学

2015年1月19日から1月31日までの13日間、JSTの「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、インドネシア・ガジャマダ大学(UGM)から14名の学生(学部6名、修士課程7名、博士課程1名)と引率教員1名の計15名を東海大学に招き、短期研修を実施しました。本学の工学部および情報理工学部の7研究室において学生の受け入れを行いました。

13日の滞在期間中、5日間を各自割り振られた研究室における研究活動にあて、それ以外の日程を利用して見学や説明会等(週末は観光)を行いました。

自動車関連の研究室見学(1月20日)

20日の午前中は好天に恵まれ、広いキャンパスを徒歩で回りながら学内施設の見学を行いました。午後には世界のレースで優勝を重ねるソーラーカー技術について見学および説明を受け、続いて電気自動車やハイブリッドカーの研究を行う研究室を訪問しました。夕方には、受け入れ先の研究室の教員および所属する日本人学生達と親睦を深めることを目的としたウェルカムパーティを開催しました。

東海大学のソーラーカー見学(1月20日)

22日は、国際協力機構(JICA)人間開発部のスタッフに来校頂き、SEED-Netプログラムに関する説明をして頂きました。これは、ガジャマダ大学がSEED-Netプログラムのホスト大学となっていることから、今回訪日した学生達も将来的に同プログラムの奨学金を利用して日本に留学する可能性があることへの配慮によるものです。

午後には、今回のプログラムの目玉のひとつでもある湘南ロボケアセンターを訪問しました。ここでは、事故や病気が原因で自律的な歩行できなくなった人の下半身にロボットを装着し歩行訓練を行うリハビリセンター、および関連するロボット機器の展示・紹介を行っています。

湘南ロボケアセンターにおける装着型ロボットの見学(1月22日)

学生のうち2名は、実際にロボットの装着体験を行い、その他の学生も自分の腕に貼り付けたセンサにより、筋電位でロボットを動かすという貴重な体験をしました。さらに、同センターの特別な配慮から、女性が人前で肌を露出できないというイスラム教の習慣を考慮し、女子学生に対し別室にて同じロボット体験をさせてもらうことができました。今回の留学生はいずれもロボット分野の研究を行っているため大変な興味を示していました。

24日は富士山方面の観光に出かけ、河口湖雪まつりでは人生初の雪の感触に全員感激していました。その後、山梨名物のほうとうを食べ、鳴沢氷穴、西湖いやしの里を訪れ、日本の自然や文化を堪能する一日でした。
25日は東京観光を行い、スカイツリー、浅草、江戸東京博物館を訪れました。

河口湖雪まつりで雪を満喫(1月25日)

26日は研究活動日でしたが、特別な図らいにより5名(学生4名+教員)を連れて、東海大学医学部附属病院で行われたロボットを用いた遠隔手術を見学する機会に恵まれました。最新のロボット手術の様子を間近に見学でき、全員が驚嘆と感動を持って手術の様子に見入っていました。

大学病院にてロボットによる遠隔手術を見学(1月26日)

28日は、午前中に本学の高輪キャンパスにあるバーチャルリアリティの研究施設を見学し、午後から日本科学未来館を見学しました。特に、日本科学未来館では実物のASIMOのデモンストレーションを始め様々な最新の科学技術の展示に皆揃って感激していました。

本学高輪キャンパスにおけるバーチャルリアリティ研究施設見学(1月28日)

30日の成果発表会では、各自の研究活動報告と今回のプログラムの感想を述べてもらい、続いて修了式を行い、翌日31日に無事帰国の途につきました。参加者からは、プログラム中に実施された研究活動、技術交流および見学(科学技術、日本文化)に対し、いずれも感謝と賞賛の言葉が寄せられました。

修了証贈呈式(1月30日)

以下に参加者の生の言葉をそのまま転記させていただきます。この度は貴重な機会をご提供いただきましたJSTならびに「さくらサイエンスプログラム」に心より感謝致します。

It's hard to explain how I feel to be able join this program. It was my pleasure to join this program. Joining Sakura science program gives me motivation to improve my ability and to do better.
I am very thankful to JST who conduct this program which gives me a unique opportunity to experience all of these valuable experiences by living in Japan.