2014年度活動レポート(一般公募コース)第219号
ミャンマーから若手大学教員を招へい その2
宮崎大学
さくらサイエンスプログラムによる採択を機に、工学部とミャンマーの工学系大学との交流活動の一環として、「さくらパダウ科学技術シンポジウム」が企画されました(ちなみに、シンポジウムの名前は両国を代表する花、「さくら」と「パダウ(Padauk)」から名付けられました)。
ミャンマーからの研修生はシンポジウムにおいて、宮崎大学工学部の留学制度や生活に関する説明を受けたり、自分の大学における研究内容の発表を行ったり、宮崎大学大学院工学研究科の学生による発表を聴講したり、また宮崎大の学生と留学制度や研究に関する意見交換を行いました。
さらに、ミャンマー連邦共和国科学技術省先端科学技術局部長ミーミーキン氏による講演で、ミャンマー国の初等・中等・高等教育システムについて紹介があり、両国の教育制度に関する相互理解が深まりました。
再生可能エネルギーグループの研修生は10月7日朝に宮崎を離れるため、6日の夜に送別会が開催されました。ミャンマーと既に交流のある数名の日本人教員や学生はロンジーというミャンマーの正装で参加しました。ミャンマーの研修生から新年の踊りを習ったり、日本人学生がAKB48の振り付けを紹介したり、宮崎大学で勉強している他の国からの留学生と談話したり、楽しいひと時を過ごしました。
さくらパダウシンポジウムに参加した大勢の教職員や学生、留学生の前で、研修生全員に一人ひとりずつJSTと宮崎大学が発行した二つの修了証が手渡され、最後に屋外で記念写真を撮りました。Congratulations!
研修生は期間中に、宮崎、別府や東京で様々な日本文化や歴史を体験しました。別府の温泉旅館では和室に泊まり、浴衣も来て、畳と和食を楽しみました。
宮崎滞在中は(株)ソーラーフロンティア 国富工場を訪問し、最先端のCIS太陽電池パネルの生産工場を見学しました。対応していただいた受付担当の女性に民族衣装をプレゼントして着付けを行い、ミャンマー文化の紹介も行いました。
宮崎を離れてからは、国内で最大規模の九州電力(株)八丁原地熱発電所の訪問と発電施設の見学、西日本で最大規模の「再生可能エネルギー先端技術展」への参加、日本科学未来館の訪問などを行いました。地熱発電所ではその仕組みや将来性などに興味を持ちました。