2014年度活動レポート(一般公募コース)第212号
中国広東省高校生が愛知県の高校生と交流し有意義な研修を展開
愛知県
愛知県では、2013年11月に相互協力に合意した広東省との交流を推進するため、2015年2月8日(日)から15日(日)にかけて、広東省内の重点高校に在籍する優秀な高校生20名を招へいしました。
県内のスーパーサイエンスハイスクール指定校(県立刈谷高校)の生徒との交流しました。
名古屋大学の研究施設など関連施設の視察等を通じて、科学技術分野での交流を推進するとともに、一般家庭へのホームステイにより愛知の文化や風土などに触れることで、本県に対する理解を深めてもらいました。
9日(月)は、愛知県庁の会議室でオリエンテーションを受けた後、名古屋大学でスーパーコンピューターや8Kの映像技術に関する研究施設で説明を受けるとともに、ノーベル賞展示室を見学しました。
10日(火)に刈谷高校を訪問した際には、同校の生徒と一緒に数学や化学などの授業を受け、教室で昼食をとるなど、日本の高校の雰囲気を体験しました。
また、全校生徒が参加した歓迎会では、刈谷高校は合唱や吹奏楽の演奏、広東省の高校生は太極拳、合唱、中国の伝統的な笛の演奏などを行い、文化面での交流を深めました。
放課後には、物理部(SSH部)による実験・研究発表があり、活発に質疑、意見交換などを行いました。終了後のアンケートで、最も印象に残ったプログラムに「刈谷高校での交流」をあげる高校生が最も多く、同世代での交流を深める貴重な機会になったのではないかと思います。
10日(火)夕刻から12日(木)朝にかけては、二人一組でホームステイを行いました。日本の一般家庭の生活を体験する中で、地元の伝統的なお祭りへ参加したり、熱田神宮や徳川家康ゆかりの岡崎城などの観光名所を訪問しました。
訪問団の高校生からは、「ホストファミリーの情熱的なおもてなしに感動した」などの感想が寄せられ、愛知県の文化や風土に対する理解を深めることができたようです。
エコな未来の暮らしを体験できるとよたエコフルタウン、トヨタ自動車の工場、産業技術記念館、リニア・鉄道館など、ものづくりが盛んな愛知県の特徴的な施設を見学しました。
さらに、愛知高速交通㈱が運行する東部丘陵線(リニモ)では、訪問団のために車両を一台貸し切って、磁気浮上などを体験できたことも、高校生たちにとっては深く印象に残ったようです。また、12日(木)には愛知県の大村知事を表敬訪問しました。
訪問団が滞在した1週間は、今冬の中でも特に冷え込んだ時期と重なり、降雪が4日間もありました。温暖な広東省から来た高校生たちは、はじめて見る雪に小さな子供のように喜んでおり、天気も訪問団を歓迎しているようでした。