2014年度活動レポート(一般公募コース)第208号
モンゴル高専の学生たちがものづくりや日本の文化を体験 その2
サレジオ工業高等専門学校
5日目の1月16日は、都内観光と町工場見学ツアーを行いました。午前中は東京都庁舎の展望室から東京の街を見学しましたが、当日は天気にも恵まれ、モンゴル高専の学生は地上202メートルの展望室から街を一望し感動していました。
午後は、川崎市にある(財)日本溶接技術センターにて、活動内容と日本の溶接技術についての講義を受けました。モンゴル高専では、溶接の授業もあり各学生とも職員からの説明を熱心に聞いて日本の溶接技術を学びました。
溶接における各種試験方法の説明をはじめ、実際に非破壊試験としてX線透過試験、超音波探傷試験、磁粉探傷試験、浸透探傷試験などの実演を見学しました。日本溶接技術センターでの最新の溶接試験技術の講義と実演を通して産業の発展を支える安全について考える機会となりました。
6日目の1月17日は、日本文化体験ツアーとして浅草、明治神宮、原宿を見学しました。このツアーは日本の優れた科学技術の背景にある文化を知るために企画しましたが、学生たちはじめて触れる日本文化としての神社に刺激を受けていたようです。当日は明治神宮で運良く神前結婚式を見学でき、学生たちも興味を抱き案内の教員に対して多くの質問をしていました。
夕刻にはサレジオ高専でモンゴル高専学生の歓迎会がひらかれました。サレジオ高専では、2014年9月16~17日にモンゴル高専での出前理科教室を実施しています。当時モンゴル高専を訪問し、出前理科教室へティーチングアシスタントとして参加したサレジオ高専の学生たちと久々の再会となりました。
http://www.salesio-sp.ac.jp/main/topics/2014/1028_mongolkosen_rpt/index.html
7日目の1月18日は、午前中に日本科学未来館を見学しました。同館の訪問は、最新の科学技術を見学し、科学コミュニケーション手法について学ぶのを目的として実施しました。学生たちは、はじめて見る人形ロボットや丁寧な解説をしてくれる科学コミュニケーターの方々に興味を持って見学していました。
夕刻からはサレジオ高専に戻り、Web会議システムで日本とモンゴルの2国間を結んで、モンゴル高専と学生シンポジウムを実施しました。学生シンポジウムを実施するにあたり、モンゴル高専の学生は、今回のさくらサイエンスプログラムで学んだ日本の文化や科学技術をポスターにまとめました。
Web会議学生シンポジウムでは、作成したポスターをもとにしてモンゴル高専への教職員へ成果報告をしました。学生たちにとって日本訪問は大きな刺激を受けたようで、報告時間も超過しましたが無事にWeb会議を終えました。
交流スタートから7日間が過ぎ、日程のほとんどを消化しました。明日は、モンゴル高専の学生がサレジオ高専の職員会議に参加して、サレジオ高専の小島校長から、さくらサイエンスプログラムの修了書を受け取り全日程を終了する予定です。今晩は、モンゴル高専の学生に取って日本滞在の最終日になります。