2014年度 活動レポート 第183号:名古屋大学・東京工業大学

2014年度活動レポート(一般公募コース)第183号

中国・上海ケイ酸塩研究所より4名を招へい

名古屋大学
東京工業大学

名古屋大学理学部および東京工業大学応用セラミックス研究所では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2014年10月6日~13日の8日間の日程で、中国との研究交流を実施しました。

この度の研究交流では、上海ケイ酸塩研究所より博士研究員1名、大学院生2名、および国際連携プロジェクトを担当する専門職員1名が来日しました。彼らは前半の10月6日~10日に名古屋大学、後半の10月10日~13日に東京工業大学を訪問しました。

名古屋大学においては、理学部長である篠原久典教授を表敬訪問して上海ケイ酸塩研究所の概要と研究所での国際連携に対する取り組みを紹介しました。その後、物質の機能性の研究に携わる大学院理学研究科・機能性物質物性研究室および大学院工学研究科・無機材料化学研究室の2つの研究室を見学しました。

名古屋大学理学部長の表敬訪問(会談中)

名古屋大学理学部長の表敬訪問(集合写真)


それぞれの研究室では、物質合成に関する設備や物質の結晶構造や電気的・磁気的・熱的性質を評価する様々な実験装置の紹介を受けるとともに、我が国の物質開発における基礎と応用のそれぞれの立場からの取り組みと最新の研究成果を学びました。

名古屋大学大学院理学研究科 機能性物質物性研究室の見学

名古屋大学大学院工学研究科 無機材料化学研究室の見学


また、理学部物理学科の機能性物質物性研究室が主体となって開催された研究交流セミナーにも参加しました。セミナーでは、上海ケイ酸塩研究所の紹介、さらに国際連携プロジェクトへの取り組みや最新の研究成果に関しての発表を行い、物理学科の学生やスタッフとの活発な議論を交わしました。

機能性物質物性研究室の学生・スタッフとの研究交流セミナー

10月10日には東京工業大学応用セラミックス研究所に移動し、応用セラミックス研究所所長の伊藤満教授を表敬訪問しました。その後、応用セラミックス研究所所長が主催する研究室において、酸化物薄膜の製膜装置をはじめとした様々な酸化物合成の設備や物性評価装置を見学し、同研究室における機能性セラミックス開発に対する取り組みと最新の成果を学びました。
また、同研究室の学生とスタッフを交えて開催された研究交流セミナーにも参加し、お互いの研究所における最新の研究成果に関する活発な意見交換を行いました。

東京工業大学 応用セラミックス研究所 伊藤・谷山研究室の見学

伊藤・谷山研究室の学生・スタッフとの研究交流セミナー