2014年度活動レポート(一般公募コース)第148号
中国・雲南省、昆明理工大学の学生・教員が東京理科大学を訪問 その1
東京理科大学 理工学部 教養 菅野賢治
「さくらサイエンスプログラム」の招へいにより、中国・雲南省、昆明理工大学から9名の学生と1名の教員を招へいし、正味6日間のプログラムがいよいよスタートしました。
初日(10月23日)は、千葉県の野田キャンパスで開講式を行い、北村春幸・理工学部長が歓迎の挨拶をしました。
午前中、まず構内にある光触媒国際研究センターを見学。劉山虎先生による詳細なレクチャーのあと、施設を案内しました。2時間目は麗澤大学日本語教育センターの齋藤茂先生よる1回目の「日本語」授業でした。
午後は生命医科学研究所を訪れ、所長・安部良先生にレクチャーや唐策先生、若松英、両先生の案内でラボを見学しました。
続いて、火災科学研究センターを訪問し、同センター技術者・沖永誠次さまよりレクチャーならびに実験施設の説明がありました。
その後、講義棟の一教室を借りて開催した学内公開の交流会には、授業の合間を縫って入れ替わり立ち替わり、40~50名の学生・教員が集まり、双方の大学紹介とキャンパスライフの紹介を行いました。
本学の紹介には、初習語として中国語を学び始めてまだ1年半しか経っていない理工学部の学生たちが素晴らしい中国語でプレゼンテーションをしてくれました。中国から日本に長期で滞在中の留学生の皆さんも大活躍してくれました。
雲南省は、中国で認定されている55の少数民族のうち25民族が省全体の人口の約3分の1を占める、まさに少数民族文化の宝庫です。今回、来訪した10名のなかにも、漢民族以外に5つの異なる民族の出身者がいます。
交流会では、そうした少数民族紹介の時間も取って、活発な質疑応答がなされました。女子の留学生3名は、それぞれの民族衣装を着て伝統舞踊を披露してくれました。加えて、男子留学生のなかに、一人、書道の名人がいて、その場で「我メン是好朋友(私達は好い朋友です)」と揮毫してくれました。
英語、中国語、日本語のまぜこぜによる、なごやかで、実に素晴らしい学生交流の時間となりました。
2日目(10月24日)の朝は、麗澤大学日本語センター・三瓶弘子先生による2回目の「日本語」でスタートです。2時間目の「日本文化」では、本学教員・小澤博先生(剣道8段)ならびに尚道館館長・岡田守正先生にお越しいただき、剣道の歴史概論に続いて、剣道場に場所を移し、伝統の演武を実演していただきました。
迫力ある刀さばきに、皆、息をのんで見入っていました。伝統を守る気持ち、その大切さを学びました。
午後は、理工学部の正規の中国語クラスに飛び入り参加して、受講生たちと交流を深めました。趙萍先生、郎潔先生の協力に感謝します。
普段は発音練習で寡黙な学生たちも、同年代の訪問者がいると、意外とドンドン喋るものです。
その後、研究室ミニインターンシップとして、訪問学生ひとりひとりの専攻にもっとも近い理工学部の研究室(機械工学科・菊池正紀研究室、土木工学科・寺部慎太郎研究室など)を見学しました。
出だしはきわめて順調です。この先も、お天気に恵まれること、そして、この先もかなりのハードスケジュールが待っていますので、留学生の皆さんが疲れなどから体調を崩すことのないよう、それだけを願っています。