2014年度活動レポート(一般公募コース)第146号
中国各地から学生・研究者の生態科学技術視察団を招へい
一般社団法人ときの羽根
11月6日~12日の日程で、中国各地(上海市、安徽省、湖北省、四川省)より20名の学生・研究者が来日。愛知県を中心に優れた環境保全および環境配慮型施設等の視察・交流を行った。
6日の夜10時すぎの到着であったので空港内の夜食。訪日最初に口にした温かいラーメンと夜遅くの出迎えは、初対面にも関わらず日本人の温かさとともに日本に対して好感を抱いてもらい、以降のスケジュールを和気藹々と進めることができた。
2日目(11月7日)
愛知県知事表敬訪問、名古屋市上下水道局表敬訪問の後、2班に別れて視察・交流。A班は名古屋国際展示場で開催の「メッセNAGOYA」で環境関連ブースを回りモノづくり先進県の先端技術を視察した。
Bグループはオープンスクールとして、また環境教育で注目されユネスコ認定スクールでもある緒川小学校を上海崇明島の小学校教師3名が参観。「生徒の能力壁を作らない、生徒と教師の壁がない、学校と社会の壁がない」とオープンスクールの教育理念を理解するなど刺激の大きい視察であった。
3日目(11月8日)
岐阜長良川河畔のホテルで日本の宿・温泉を体験した後、河川環境楽園を視察。楽園内の世界淡水魚水族館の解説者は、淡水魚を研究している専門研究者で全面的且つ専門的に淡水魚の知識を説明することができ、淡水魚の保護の問題や環境教育面で更に深く思考ができると、中国の水族館との違いを肌で感じた。
4日目(11月9日)
東邦ガスショールーム見学をした。いろんな環境配慮型・省エネガス機器などをみてエコロジーを追及した製品づくりに驚くと同時に、使う人の立場(安全性や使いやすさ)に立った仕様に触れ、持って帰りたいとの声も上がっていた。
5日目(11月10日)
名古屋市の上下水道の歴史及び環境保全に関するセミナーを実施。浄水工場の緩速ろ過池は「ろ過のスビートが遅い分、水がおいしい」との説明に納得。詳細を聞くと即答できなかったが、当日の夜、資料を届けるだけでなく、質問したデータに付箋が付けてあり心配りのきめ細やかさに感動。
6日目(11月11日)
名古屋市にて開催された「ESDユネスコ世界会議」の交流セミナーに参加。上海崇明島「自然がっこう」と「日中アグリ青年交流会」の成果報告および明年に実施予定の長江流域「こども環境サミット」、グリーンマップの活用とESD、農業分野のESD展開における日中の連携・協力の進め方等についてディスカッションを行った。
7日目(11月12日)
中部国際空港より全員元気に帰国の途に。