2014年度活動レポート(一般公募コース)第132号
ラオス国立農業研究所研究員の受け入れ(京都大学・名古屋大学)-愛知県研修 その2
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 博士課程
山田 祐樹久
10月23日から10月25日にかけて、滋賀県米原市にて農家ステイを通じた実践的な日本農業経営の研修、ケアセンターと道の駅の見学、長浜市にてヤンマーミュージアムの見学を行いました。
① 農家ステイ
4人の米原市農家の方々がNAFRI研究員を受け入れていただき、4グループに分かれて二泊三日の実践的な農業経営の見学を行いました。研修内容としましては、生産から加工、販売までを一貫した所謂「農業の6次産業化」や、農業観光を組み合わせたビジネスなど、日本の多角的な農業経営を学びました。
また日本農業の機械化の水準や、所謂「トレーサビリティ」いった高度な農産物流通についての議論が活発になされました。受け入れ農家との別れの際には、別れを惜しんで多くの研究員が涙しており、親密な交流をうかがえました。
② 地域包括ケアセンターいぶき
ケアセンターでは、高度な医療施設が導入されていると同時に、訪問医療介護や老人ホームの経営も兼ね、総合病院がない米原市の地域医療中心となっている状況の説明を受けました。医療福祉に関する地域の多面的なニーズに、ケアセンターが対応することで、地域社会を大きくサポートしていることを学びました。
③ 道の駅「伊吹の里 旬彩の森」
道の駅の機能や特徴、伊吹の地場農産品の販売といった点について、説明を受けました。「トレーサビリティ」を重視し生産情報が付与された農産物の販売や、地場産品の販売を通じた地域活性化、下道の休憩所といった、多角的な機能を持つ道の駅経営について研修を行いました。とりわけ、「トレーサビリティ」というアイディアが強く印象に残っていたようです。
④ ヤンマーミュージアム
ヤンマー株式会社が、農業機械化を通じて日本農業の発展にどのように貢献してきたのかを中心に、ヤンマーの取り組みの歴史や、東南アジアへの進出状況等について、説明を受けました。ラオス農業は主に山間部で行われており、機械の導入が難しく、どのようにラオス農業に機械を導入していくかが議論されました。