2014年度 活動レポート 第130号:立命館大学

2014年度活動レポート(一般公募コース)第130号

北京航空航天大学と研究交流、国際シンポジウムにも特別参加

立命館大学

11月2日(日)、北京航空航天大学材料科学エンジニアリング学部趙准教授の引率で北京航空航天大学材料科学エンジニアリング学部(略称:材料学部)大学院生4名とバーチャルリアリティ技術・システム国家重点実験室(略称:VR実験室)の大学院生4名は無事に羽田空港に到着した。

直前にVR実験室の引率教員はビザ問題で来日を断念、学生たちはビザ申請に書類追加等あったが予定通り来日した。本学情報理工学部事務室専門職員黎が羽田空港で出迎えた。趙准教授以外は初めての来日だった。

11月3日(月)、日本科学未来館を訪れた。一行は熱心に展示を見入った。その後、東京の歴史を紹介する東京江戸博物館に見学した。最後に、東京の代表的な観光地――浅草寺を散策して、日本の伝統文化の魅力を十分味わった。

日本科学未来館を訪問。

浅草で日本の伝統文化の魅力を味わった。


11月4日(火)、一行は東京工業大学を訪れた。材料学部と従来交流のある理工学研究科材料工学専攻史蹟教授の案内で東京工業大学のスーパーコンピュータTSUBAMEを見学し、研究室を訪問した。史蹟教授から東京工業大学の材料科学分野の研究紹介を聞き、研究装置を見学しながら、金属材料分野に関する研究について意見交換を行った。最後に、一行は東京工業大学の歴史などを展示する資料館も興味津々で見学した。

東工大のスーパーコンピュータTSUBAMEを見学。

東工大の研究室も訪問。


材料学部の趙准教授と院生は 11月7日(金)および8日(土)、立命館大学ソフト・ハード融合機能材料研究センター主催の3rd International Symposium on Functionalization and Applications of Soft/Hard Materials (Soft/Hard 2014)(第3回 ソフト/ハード材料の機能化と応用に関する国際シンポジウム)に特別参加した。

国際シンポジウムに特別参加。

今回のシンポジウムではインド,フランス,台湾,スロベニアおよび国内から気鋭の研究者を招聘し,最新の研究動向について講演を行うとともに,立命館大学ソフト・ハード融合機能材料研究センターで取り組んでいる研究の成果発信を行った。

8日午後のポスター発表のセッションで大学院生4名は英語で研究紹介を行った。二日間にわたり、本学並びに国内外特別招聘の研究者と有意義な交流を行った。シンポジウム後、材料学部の関係者は従来交流関係のある飴山教授の研究室の見学と交流も行った。

一方、国家VR実験室の大学院生4名は7日朝、八村広三郎教授の研究室を訪問。八村教授とChulapong Panichkriangkraiさん(PD)の研究者チームは文部科学省「デジタル・ミュージアム」プロジェクトとして京都の祇園祭にかかわる「モノ」と「コト」を対象とし、それに歴史の流れという時間軸を加え、京都における地域伝統文化の未来的展示のあり方を追求してきた。

北京航空航天大学の院生に説明を行いながら、実演もした。北京航空航天大学の院生たちは非常に興味深く聞き入り、英語で技術的な議論も行った。

午後、情報理工学部知的画像研究室の大学院生と国家VR実験室の大学院生4名とミニワークショップを開催した。知的画像研究室の野島さん(M2), Hungさん(D2), 中津さん(M1), 上谷さん(M2), Dongさん(D3)がそれぞれ交互で研究発表を行った。国家VR実験室の大学院生4名は英語で質疑応答をした上、研究室を訪問し研究成果のデモを見学した。

翌8日(土)、コンピュータグラフィックス第1研究室の徐睿さん(PD)と国家VR実験室の大学院生4名は医療画像分野について、互いの研究成果、今後の方向性について、研究紹介も兼ねて、交流を行った。

修了証の授与。

最終日の9日(日)、あいにく古都京都は雨模様だったが、一行は日本の伝統文化と美しい自然を満喫した。