2014年度活動レポート(一般公募コース)第126号
ベトナム・ホーチミン医科薬科大学生が医療・福祉の最新技術を研修
高崎健康福祉大学
10月22日から31日までの10日間、ベトナム・ホーチミン医科薬科大学学生が本学を訪れ研修をおこないました。ホーチミン医科薬科大学はベトナムを代表する医療系の大学で、本学と共通の学部学科を多数有しています。2012年に学術協定を締結して以来、学生・教員間の交流が盛んに行われています。
今回のプログラムは、「日本の医療・福祉に関する最新技術、特にロボット開発技術とその実用状況を紹介する」というテーマでおこなわれました。オリエンテーション、ウェルカムセレモニーでは若干緊張気味の学生たちも、本学の教員・学生との交流が始まるとリラックスし、講義や授業では活発な質疑が行われ、熱心に学ぶ姿勢がとても印象的でした。
研修内容は、学内の研究室紹介、学生とのディスカッション、日本の医療事情に関する講義、障害者教育に関する講義、大腿義足に関する講義、支援ロボットの実演と介護ロボットの必要性に関するプレゼン、病院・保健所視察、回診ロボットを製造する企業訪問、サイエンススクエアつくば、JAXA筑波宇宙センター見学など、短期間ながら中身の濃いものでした。
「先進技術を見て、科学技術がどのように我々の生活を発達させてきたかが分かった。また今後の課題についても知ることができた」「日本の医療システムについて学ぶことができた」「ベトナムの医療の発展に役立てたい」「自分のキャリアにとって貴重な体験であった」と、各々の志と目標を持つエネルギッシュな彼らの姿勢は私たちも大いに見習いたいところです。
学生間の交流が活発に行われたことも今回の研修の特徴です。日本人学生宅でのホームステイでは、皆日本の“おもてなし”に大変感動していました。日本の家族と“鍋”を囲んだり、温泉に行ったり、浴衣を着せてもらったり、ホームステイならではの体験はお互いの友情を深めることになりました。
プログラム期間中、学生同士が心を通わせ、様々な場面で交流できたことは、学術的な内容だけでなく、互いの文化を知って理解し合う人と人とのつながりを学ぶ機会にもなりました。大学を発つバスの見送りでは涙・涙の別れ。出発予定時刻を過ぎる程、名残惜しい別れとなりました。
招聘学生の今後の活躍を期待すると共に、プログラムを運営するにあたり、多くの皆様にご協力を頂きましたこと心より感謝申し上げます。