2014年度活動レポート(一般公募コース)第124号
ミャンマー・ダゴン大学とバイオマス資源の有効利用に関する研究交流 その2
産業技術総合研究所バイオマスリファイナリー研究センター
第2週は酵素反応により得られた糖液に酵母を加え、発酵によりエタノールに変換する実験を行いました。実験操作にも慣れ、指示しなくても自発的に実験を進められるようになりました。またタンパク質の定量技術も習得しました。最後に実験で得られたデータの解析手法を習得し、各自のデータのとりまとめを行いました。
バイオマスリファイナリー研究センターでの最終日となる10月31日には、10名の招聘者それぞれが、自分の実験結果や今後の抱負などをまとめたプレゼンテーションを行いました。
バイオマスリファイナリー研究センターでの実験については、初めて経験することが多かったがエタノール生産に関わる技術が良く理解でき有意義であった、というコメントが多数ありました。
今後の抱負については、全員が今回の経験を活かしてミャンマーで農業残渣などからのエタノール生産の研究をしたいという希望を述べ、またその際には日本と共同研究をしたい、という声も多数ありました。
また日本の印象についても述べてもらいましたが、ほとんどの人が日本人の勤勉さ、親切さ、時間厳守などの点を挙げていました。街のきれいさや公共交通機関の発達についても多くの人が感銘を受けたようです。ただ物価が高い、という意見もありました。
招へい期間の最後は東京へ移動し、日本科学未来館や千葉県野田市の2か所の食品工場の見学を行いました。
以上の活動を終えて、11月5日に成田空港から帰国されました。初めての国外体験で、また研究についても新規な内容を扱ったため、大変な面もあったと思いますが、皆さん満足して帰られたようです。産総研としてもミャンマーの研究者との交流、連携ができて有意義でした。