日本における新型コロナウイルス感染症報告

日本における新型コロナウイルス感染症報告

門脇はるの
麻布大学獣医学部動物応用学科卒業生
さくらサイエンスプログラム受け入れ側チームメンバー

2021年9月17日現在の日本における新型コロナウイルス感染状況

a)合計感染者 →1,663,024

b)当日の新しい感染者 →5,091

c)当日の未回復感染者 →90,745

d)重症感染者 →1,599

e)合計死亡者 →17,030

f) 当日の死亡者   →67

→日本での問題は、経済であると考える。日本政府は、以下のことを各都道府県と協力し対策としている。

対策名:緊急事態宣言及び︎まん延防止等重点措置

主な内容:外出の自粛、移動の自粛、飲食店等の時短及び酒類の提供の制限(罰則あり)、イベントの人数制限

対策の効果については、判断が難しいところであるが、緊急事態宣言等が発令されると感染者数がある一定のところで高止まりする傾向をみると、国民が発令されたことを受けて意識して自粛したりすることが感染者数の抑制に繋がっているように思う。

→政府は、コロナ感染が最初に広がりを見せたころ、特別定額給付金という全国民の希望者に10万円支給した。その他にも、緊急事態宣言等の政策により休業せざる得ない対象店舗に協力金の支給、子育て・1人親世帯への特別給付金等、少しずつ援助の幅が広がってきているように感じる。なお、休業要請の協力金では生活できない、申請方法が難しく振り込みも遅延しているといった声も多く聞かれたため、対策になっているのかは少し疑問であると考える。

→日本ではロックダウンがない

→個人に対して感染防御規定を違反しても罰則はない

→厚生労働省が認めている高い精度の検査方法は、PCR法、抗原検査の2種類である。抗体検査もあるが、期待されるような精度が発揮できず、その検査法による検査が行われている可能性もあることから、厚生労働省としては注意喚起を行っている。

また検査は、医師が検査の必要性を判断した場合に、帰国・接触者外来等都道府県等が指定する医療機関で実施される。一部の地域では、地域医師会等の協力を得て「地域外来・検査センター」を設置し、集中的に検査を実施している。

これらの機関においてPCR検査等を実施した場合には、検査費用の自己負担はないが、初診料等は患者の自己負担となる。

日本での第5波では、デルタ株が猛威を奮っていると言われている。

→ワクチン接種は、2021年の2月下旬から医療従事者への先行接種が始まり、高齢者が4月中旬から、本格化したのはゴールデンウィーク明けであった。

→日本では、ファイザー社・武田/モデルナ社・アストラゼネカ社の3種類がワクチンとして使用している。なお、アストラゼネカ社製は、原則40歳以上(ただし、他の新型コロナワクチンに含まれる成分に対しアレルギーがあり接種できない等、特に必要がある場合は18歳以上)を対象としている。アストラゼネカ社製のワクチン接種を行う機会は限られており、通常はファイザー社又は武田/モデルナ社製のワクチンを接種している。

→ワクチンの総接種回数は、154,971,886回、1回目の接種を終えた方が人口の約65.3%、2回目接種が53%である。12歳以上の対象人口に対する割合でみると、1回目72%、2回目58.6%が接種完了している。(2021年9月22日現在)

→予防としては、3つの密(密集・密接・密閉)の回避、マスク着用、石鹸による手洗いや手指の消毒用アルコールによる消毒の実施を促している。

→国内の承認薬は、レムデシビル・バリシチニブ・カシリチニブ、イムデビマブ・ソトロビマブなどがある。

→イベルメクチンは、北里大学で臨床研究が行われているが海外の臨床データでは、軽症では有意差が出ていないため、すべての方には必要ないと考えられる。イベルメクチンは、中等症やハイリスク患者に対し、臨床研究が継続されているため、検討の余地はあると考える。また服薬(1日1回5日間)のため自宅療養者にとっては心強い薬になるかもしれない。

→コロナによって生活が困窮した方への炊き出し、物資の提供等、慈善活動が行われている。また日本らしく、花火で悪疫退散祈願を行い、ブルーインパスルの医療従事者への感謝を示す飛行等が行われた。

日本では、インターネットの繋がらない地域はないが、コロナでオンライン授業となった際には、家計状況で差がつかないように学校からPCやタブレットの支給をし、勉学に支障をきたさないようにしていた。

→悪い影響は、人との距離を生んだこと、貧困格差を広げたこと、医療従事者への負担。良い影響は、家族で過ごす時間が増えた、満員電車等通学・通院の負担が減ったこと、働き方が見直されたこと。

↑移動自粛及び感染防止のため、遠方の祖母とテレビ電話
(1歳になった今も1回もひ孫を会わせてあげられていない)
↑大人はマスク着用、子供はマスク未着用(2歳未満のため)
子供は親がマスクをすると外出と判断している仕草をみせるようになった

注)原文からの和訳はJSTによるものです。正確な表現やデータについては、英語原文をご参照ください。(原文はこちら

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