日中若手科学技術関係者セミナー
開催日時 | 12月17日(金) 15:00:17:40(日本時間) |
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開催形式 | Zoomによるオンライン開催 |
主催 | 科学技術振興機構さくらサイエンスプログラム推進本部、中国科学技術部(中国科学技術交流センター) |
言語 | 日中同時通訳 |
参加費 | 無料 |
15:00–15:05 | 司会者による来賓紹介 中国側司会者:柏 燕秋 中国科学技術交流センター課長 日本側司会者:単 谷 JSTさくらサイエンスプログラム推進本部調査役 |
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15:05–15:10 | 阮 湘平 中国科学技術部国際合作局局長挨拶 |
15:10–15:15 | 千原 由幸 文部科学省科学技術・学術政策局長挨拶 |
15:15–15:20 | 高 翔 中国科学技術交流センター長挨拶 |
15:20–15:25 | 岸 輝雄 JSTさくらサイエンスプログラム推進本部長挨拶 |
15:25–15:40 | 中国科学技術部戦略企画司による中国科学技術計画の紹介 薛 強 科技部戦略企画司二級巡視員 |
15:40–15:55 | 日本の科学技術・イノベーションの基本政策の紹介 宮地 俊一 科学技術・学術政策研究所企画課長 |
15:55–16:10 | 中国科学技術部たいまつハイテク産業開発センターによる技術移転関連の紹介 郭 曼 科技部たいまつハイテク産業開発センター技術市場・成果移転処副研究員 |
16:10–16:25 | 日本の科学技術人材育成施策の紹介 佐藤 羽純 JST科学技術イノベーション人材育成部主査 |
16:25–16:40 | 質疑応答 |
16:40–17:30 | 日中科学技術分野における人材交流についてディスカッション モデレータ: 黒木慎一 SSP推進本部企画運営室長 パネリスト 佐々木 陽平 金沢大学医薬保健研究域薬学系教授 劉 雪峰 新潟大学大学院自然科学研究科 准教授 趙 解春 中国農業科学院農業環境・持続発展研究所副研究員 孫 鳳収 山東大学国際事務部長 |
17:30–17:35 | 劉 昇 中国科学技術交流センター副センター長閉会挨拶 |
17:35–17:40 | 甲田 彰 JST理事閉会挨拶 |
開催報告
日中両国の若手科学技術関係者の交流と協力をさらに促進し相互信頼を深めるため、去る12月17日午後、科学技術振興機構(JST)経営企画部さくらサイエンスプログラム推進本部(SSP推進本部)と中国科学技術交流センター(CSTEC)は、共同で日中の若手科学技術関係者を対象としたオンラインセミナーを開催した。
来賓挨拶として、中国科学技術部国際合作局の阮湘平局長、文部科学省科学技術・学術政策局の千原由幸局長よりそれぞれビデオメッセージが寄せられた。 阮局長は、中国と日本は世界の主要な経済大国でありその影響力は大きく、地域や世界の課題に協力して取り組むべきであるとし、今回のセミナー開催は、日中間の交流と協力に対する双方の誠意と意欲の表れであり、両国の科学技術界があらゆるレベルで交流を維持・強化することを希望すると述べた。千原局長は、日中の多くの若者が科学技術を通して交流し、相互理解を深化していくことの重要性に触れ、中国側が行っている「日中若手科学技術関係者交流プログラム」と日本側が行っている「さくらサイエンスプログラム」を高く評価した。
中国側主催者を代表し、CSTECの劉昇副センター長により、さくらサイエンスプログラムによる日中の大学間での交流について説明が行われ、今年は73件の申請を受理し、新エネルギー、感染症対策やデジタル化などの先端科学技術分野において学術交流活動が行われたと紹介した。 日本側主催者であるJSTさくらサイエンスプログラム推進本部の岸輝雄本部長は、近年の中国の科学技術発展、特に材料分野での研究内容を高く評価し、日中間の科学技術交流と科学技術イノベーションの協力の更なる促進に期待を寄せた。
挨拶の後は、日中の科学技術関係者による講演が行われた。中国側からは、科学技術部戦略企画司の薛強二級巡視員と科学技術部たいまつハイテク産業開発センターの郭曼副研究員により、それぞれ中国の科学技術計画と中国の技術移転政策について紹介があった。日本側からは、科学技術・学術政策研究所の宮地俊一企画課長とJST科学技術イノベーション人材育成部の佐藤羽純主査より、それぞれ日本の科学技術イノベーションの基本方針とJSTの人材育成研修事業の説明が行われた。また、終了後の質疑応答では日中の視聴者より多数質問が寄せられた。
その後、今後の日中科学技術分野における人材交流についてパネルディスカッションが行われた。SSP推進本部黒木慎一企画運営室長がモデレータとなり、金沢大学医薬保健研究域薬学系の佐々木陽平教授、新潟大学大学院自然科学研究科の劉雪峰准教授、中国農業科学院農業環境・持続発展研究所の趙解春副研究員、山東大学の孫鳳収国際事務部長の計4名がパネラーとして参加した。最初に各パネラーよりさくらサイエンスプログラムの利用等によるそれぞれの交流の成果の紹介がなされた後に、日中の科学技術交流に関し、オンラインを用いた交流やポストコロナにおける相手国訪問による交流の一層の推進について活発な意見交換がなされた。
最後に、CSTECの劉副センター長とJSTの甲田彰理事による総括が行われ、オンラインを活用したイベントの開催や、さくらサイエンスプログラムの実施の更なる推進を通じた日中の科学技術関係者の交流促進への期待が示された。
このセミナーはオンラインで公開され、日中の科学技術関係者約400人が視聴した。