2024年1月27日 日本–アセアン大学交流会開催報告

2024年1月27日、中国・香港で「日本–アセアン大学交流会」を開催しました。日本及びASEAN諸国の主要大学が、今後の人材交流・育成を通じた科学技術・イノベーション協働連携に向けて情報提供、意見交換することを目的とするもので、さくらサイエンスプログラムや日本・ASEAN大学間の交流促進事業等のJST事業及び、JICA、ASEAN大学連合事務局よりそれぞれの取り組みについて紹介を行いました。日本とASEANの参加大学からも今後の人材交流や更なる連携強化について、様々な意見が出されました。

主な発言・提言

  • 若手人材のアジア域内での活躍を促進するため、域内の国・地域間の連携、協力が重要で、Seed‑Netは成功例である。
  • 研究者を含む人材の域内流動、日本とアセアンとの世界トップレベルの共同研究ができるインフラ整備が重要。
  • 基礎研究からイノベーションを通じて、研究成果を社会への還元も重要で、日本の産業界とASEANのスタートアップとの協力を期待している。
  • 人材育成は重要な課題で、日本との協力のメリットがあり、Seed‑Netのような制度の継続、活用が必要。
  • AIやアントレプレナーシップの習得は重要である。
日本―アセアン大学交流会写真1

開催概要

テーマ 日本・アセアン大学間の人材交流・育成を通じた科学技術・イノベーション協同連携
開催日時 2024年1月27日(土)10:00 – 11:30
会場 中国・香港 カオルーンホテル香港
プログラム 10:00−10:05 主催者挨拶
科学技術振興機構 理事 森本 茂雄
10:05−10:25 JST及び国際交流事業紹介
科学技術振興機構国際部 副調査役 岸田 絵里子
科学技術振興機構さくらサイエンスプログラム推進本部 調査役 藤井 浩人
10:25−10:35 JICA の高等教育協力における取り組み
国際協力機構 人間開発部 部長 亀井 温子
10:35−10:45 AUN/Seed‑Netの取り組みと今後の方向性
ASEAN大学連合事務局 事務局長 Choltis Dhirathiti
10:45−11:30 自由討議、意見交換

出席者(敬称略)
日本側(計10名)
岩手大学 学長 小川 智
大阪大学 理事・副学長 田中 学
お茶の水女子大学 学長 佐々木 泰子
京都大学 副学長   河野 泰之
筑波大学 副学長・理事 池田 潤
東京工業大学 学長 益 一哉
東北大学 理事・副学長 植木 俊哉
北海道大学 理事・副学長 髙橋 彩
横浜国立大学 学長 梅原 出
早稲田大学 理事 弦間 正彦

ASEAN地域側(計8名)
カンボジア
カンボジア工科大学 Director General Dr. Po Kimtho
インドネシア
バンドン工科大学 Rector Prof. Reini Wirahadikusumah, Ph.D.
ガジャ・マダ大学 Rector Prof. dr. Ova Emilia, M.Med.Ed.,Sp.OG(K)., Ph.D.
マレーシア
マレーシア工科大学 Deputy Vice Chancellor
(Academic & International)
Prof. Dr. Mohd. Shafry Mohd. Rahim
フィリピン
フィリピン大学ディリマン校 Vice Chancellor,
Research & Development
Dr. Carl Michael Odulio
シンガポール
南洋理工大学 Vice President
(International Engagement)
Dr. Lee Pooi See
タイ
チュラロンコン大学 Vice President Prof. Kaywalee Chatdarong, DVM, PhD, DTBT
ベトナム
ハノイ工科大学 Vice President Dr. Tran Ngoc Khiem
日本―アセアン大学交流会写真2