メンバーズ・メッセージ

FY 2026
  • Mohammed Ibrahim Maltiti
    所属 :
    タマレ工科大学
    出身国・地域 :
    ガーナ
    名前 :
    Mohammed Ibrahim Maltiti

さくらサイエンスプログラム(SSP)への参加は、私の人生の中で最も思い出深く、心に響く経験の一つでした。

日本に来る前、私は「どのようなことを学べるのか」「どのような人々と出会えるのか」「この旅が自分をどのように変えてくれるのか」と、胸を躍らせていました。そして今、SSPは人生の中でも特に視野を広げてくれた経験だったと自信を持って言えます。

このプログラムを通じて、日本を訪れるだけでなく、世界中から集まった多様な文化や背景を持つ優秀な人々と出会う機会がありました。

2025年8月16日、私たちはガーナを出発する飛行機に搭乗しました。初めて自国を離れるということもあり、期待と緊張が入り混じった気持ちでした。その高揚感のため、旅のほとんどの時間を眠らずに過ごしました。AOTS研修センターに到着した際、部屋に入って最初にしたことは自動販売機を試すことでした。日本のアニメ作品では何度も見たことがありましたが、実際に利用するのは初めてだったからです。

オリエンテーションの後には、藤嶋昭先生による特別講義が行われました。これまでオンラインで教授の研究成果を読んでいましたが、実際にご本人から講義を受ける機会を得られたことを大変光栄に感じました。

今回の旅の中でも特に印象的だったのは、東京大学への訪問です。キャンパスやサイエンスギャラリーを見学しました。また、この訪問中に私は初めてラーメンを食べたのですが、日本食の中でも特にお気に入りのメニューになりました。

筑波大学への訪問も非常に素晴らしい経験でした。同大学で学んでいる母国出身の学生たちと交流する機会もありました。

さらに、Santos Enoque Safrão氏によるインタラクティブな講義を受けました。講義のテーマはコンピュータビジョンで、その内容はたいへん印象的で、今でも内容の細部まで覚えています。

また、産業技術総合研究所(AIST)への訪問も忘れられない経験となりました。安藤尚功博士による燃料電池に関する実践的な講義を受け、クリーンエネルギー技術について学ぶだけでなく、自分たちで小型燃料電池を組み立てました。さらに、AIST Cubeを見学し、多くの素晴らしい発明や技術を見ることができました。

第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)に参加する前には、JAXA宇宙センターも訪問しました。この経験は本当に特別なものでした。これまでテレビやインターネットでしか見たことのなかった本物の宇宙関連機器や技術を目の当たりにしたからです。実際の宇宙機器の部品を前に立ったとき、人類が持つ革新力の素晴らしさを改めて実感し、大きな刺激を受けました。

TICAD 9では、アイデアを共有し、他の参加者から学び、日本人の友人を作る機会もありました。日本で出会った皆さんは本当に親切で温かい方ばかりでした。

また、浅草を訪れ、日本の伝統文化も体験し、着物と刀を購入しました。この素晴らしい旅を思い出させてくれる大切な品になると思います。

日本科学未来館への訪問も特に印象深い体験の一つでした。インターネットでしか目にすることのなかったロボットや未来技術を実際に見ることができました。特に驚いたのは量子コンピューティングについて学んだことです。当初はそこまで興味を持つとは思っていませんでしたが、新分野への関心が大きく広がりました。

全体として、SSPは、私の科学・文化・世界に対する見方を大きく変えてくれました。この経験は、より大きな夢や好奇心、そして自信を持ってSTEM分野を歩んでいこうという気持ちを後押ししてくれました。私はこの旅のすべての瞬間を残したいと思い、多くの写真を撮影しました。そして、今回の素晴らしい経験を経て、いつか再び日本を訪れ、さらに多くのことを体験したいと心から願っています。