活動レポート

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第006号 (オンライン)

筑波大学医学サマーリサーチプログラム2021

筑波大学医学医療系からの報告

 筑波大学医学医療系ではさくらサイエンスプログラムの支援を受け、第11回医学サマーリサーチプログラムを2021年9月21日から9月30日(9日間)実施した。本プログラムは、医学系専攻を中心に過去10年間に渡り開催されてきた人気の高い国際教育プログラムである。未来の科学研究に貢献しうる人材の育成を目的とし、世界中から選抜した学生に下記の4つのセクションで構成される独自のオンライン教育プログラムを開発し提供した。

1.研究ワークショップ

 医学医療系の11研究室が参加し、オンデマンド型のビデオ講義として、(1) 教員は自身のキャリアや研究科学者を目指した経緯、(2) 各研究分野のトレンドや問題点、(3) 自身の研究目的と目標を紹介した。参加者は講義を視聴した後、教員からの課題に回答し、後日研究室のメンバーとの研究の詳細についてのライブディスカッションに参加した。オンデマンド講義には多くの学生が参加し、各研究室の教員や本学の大学院生と参加学生との積極的な討論が行われた。

2.特別セミナー

 ライブ配信で実施され、若手研究者に有益な知識として、(1)ゲノム編集技術、 (2) 英語での研究計画書の作成、(3) mRNA:新規ワクチンとその応用、の3つのトピックスについて講演及び討論が行われた。汎用できる技術で各国での研究にも導入しやすいゲノム編集技術や、世界的なCovid-19パンデミック下で使用されているmRNAワクチンなど話題性の高いトピックスを提供することで学生の興味を刺激し、それらを応用した筑波大学での最先端の研究にも高い関心を持つきっかけとなったものと考えている。

3.学生交流イベント

 筑波大学在学生が作製したキャンパス、つくば市の紹介、学生の一日を紹介するビデオを通じ、筑波大学での学習生活環境をバーチャル体験してもらった。加えて、日本の文化、言語、学生生活、奨学金情報を紹介すると共に、参加学生と在学生が交流する機会を提供した。

4.学生発表会

 最終日には参加者は筑波会議2021に招待され、筑波大学の在校生や協定校の学生による口頭研究発表会に参加した。研究ワークショップでは、他研究室からの発表を聞くことで、研究テーマや大学院研究への関心が高まったものと期待される。

 本プログラムの参加者は筑波大学の協定校を中心に、全世界から大学ホームページやSNSを通じて300名を超える応募があった。最終的には13か国から187名の学生が参加した [内訳:ベトナム(91)、インドネシア(54)、ブラジル(11)、台湾(9)、フランス(6)、リトアニア(3)、フィリピン(3)、バングラデシュ(1)、インド(1)、カザフスタン(1)、パキスタン(1)、韓国(1)、日本(5)]。 プログラム後のアンケート調査では、高い満足度と共に、研究について高い関心が示された。また、学生交流イベントでは、奨学金や研究室、ならびに日本での生活について関心が高く、本学学生と積極的に討論を行った。今回のさくらサイエンスプログラムでは、医科学研究への情熱を惹起し、将来研究者として科学イノベーションの創出と社会への還元に貢献できる人材育成の手助けとなり、また日本への優秀な学生の勧誘に寄与したプログラムであったと考える。

研究ワークショップ: 医学医療系の11の研究室が参加しビデオ講義及び、
研究室のメンバーとの研究の詳細についてライブディスカッションが行われた。
特別セミナー:若い科学者に有益な知識として(i) CRISPR・Casを使ったゲノム編集技術
(ii) 研究計画書の書き方 (iii) mRNA: 新規ワクチンとその応用の講義がライブ配信された。
学生交流イベント:本学生が筑波大学、つくばの街や日本での生活を体験できる動画を作製し、
参加者と日本の文化や筑波大学での生活について語った。
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