活動レポート

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第072号 (オンライン)

「ニューノーマル以降を見据えた看護研究・教育について:タイの大学とのオンライン学術交流会」

愛知県立大学看護学部からの報告

 愛知県立大学看護学部では、さくらサイエンス フォローアップ支援を受け、2021年3月16日にタイのナワミンタラティラート大学(NMU)看護学部とオンライン学術交流会を実施いたしました。本学では2019年にNMUの学生を受け入れ、その後、2020年夏には本学学生がNMUを訪問する予定でしたが、COVID-19の影響により実施が見送られたため、このオンライン交流会は、それに代わる両校の国際交流活動として位置づけられました。

 コロナウイルス感染拡大に伴い医療現場での実習に制限を余儀なくされた今年度、教育や研究環境の変化とその対応、さらには今後を見据えた工夫など、互いに情報を共有し、さらに効果的な教育研究環境の構築につながることを期し、本会の標題に、”Beyond the New Normal” を掲げました。

 プログラムは4つの枠組み、すなわち、1)講演、2)研究発表、3)学生交流、4)パネルディスカッションで構成しました。講演ではシミュレーション教育をとりあげ、研究発表ではコロナ禍における高齢者の運動向上の取り組みや、高齢者をサポートする地域独自の情報ネットワーク構築に関する発表が行われました。

 ランチタイムを利用した学生交流では、2019年に来学したNMUの学生が日本での体験とその後の学修に関して発表を行った後、両校の学生が質問し合い、それぞれのコロナ禍における大学生活の様子や悩み、解決策を共有し、交流を深める事ができました。

 パネルディスカッションでは、両校から各2名の教員が、COVID-19の影響により病院実習の中止を余儀なくされる中、どのように演習/実習を学生に行ったか、実践報告を行いました。シミュレーターを用いた学内実習や、モデルの代わりに家族を模擬患者に見立てたケアの実技練習、またオンライン授業でどのように技術指導を行ったかについて、各教員が報告を行いました。

 このオンライン交流会において、両校の関係者は、従来の教育環境にすぐには戻れないであろうという前提を共有し、その上でできる限り有効な教育方法と研究活動に関して柔軟に対応していく必要性があるという認識で一致しました。今回、オンラインという方法でより多くの両校の関係者が互いの存在を認識することができました。さくらサイエンスプランのサポートをいただき、また一つ、交流の実績を積む機会を与えていただいたことに感謝しております。

講義:SPを用いたトレーニング実演
学生交流の様子
パネルディスカッション:事例報告
NMU代表者による閉会の挨拶
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