活動レポート

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第067号 (オンライン)

国立台湾科技大学とのオンライン交流

九州工業大学大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系 鈴木恵友さんからの報告

 本プログラムでは,令和3年3月15日(月)から3月19日(金)までの5日間にわたり、さくらサイエンスプログラムにおけるオンライン交流により国立台湾科技大学から大学院生計6名(3研究室から2名ずつ)と交流した。

 国立台湾科技大学とは大学間で協定を締結しており、学部生・大学院生を対象に毎年8名~14名程度の学生の短期留学の受入や派遣を実施している。内容としては、情報工学部の学生を中心にロボットなど協働教育の実施や、本学の国際の研究、海外における英語講義の受講、企業見学など実施している。本学の学生に海外の学生に触れる機会を与えることで、国際的な感覚を育成する上でいくらかの成果も確認できている。

 本プログラムの実施範囲に関して、本学においては機械以外に生命など、国立台湾科技大学においては機械の他にデザイン系の学生も参加している。また実施内容に関しては、台湾から招聘した学生のため、協働学習の他に文化体験なども盛り込むこととし、さらに参加メンバーを令和3年度以降卒業生かつ日本側と台湾側を組み合わせたチームのメンバー構成にすることで今後対面で交流する際の円滑なやり取りを想定、学生主体の活動とすることができた。

 オンラインでの交流活動は初の試みであったが、ZOOMやLINEvideoも活用、ゲームや文化体験を通じて、双方のコミュニケーションを高め、交流を十分図ることができた。ウェブを介したボードゲームでは、意思疎通に多少の困難はあったものの、相互の意見を組み合わせ、活気ある活動を行うことができた。

 具体的には、

  1. (1) 先端半導体技術を中心とした講義から発展した課題による議論
  2. (2) ヴァーチャル体験型観光ツアー
  3. (3) 全方位ロボットによるボードゲーム
  4. (4) 最終報告会

を中心に実施した。

 始めの精密機械が題材とされた講義では幅広い視野からの知見を学び、講義中課された課題にチームごとに協力して取り組んだ。これが会話のきっかけとなり、お互いの大学・研究生活を話すことができ、共感から言語の壁を超えた共同意識をもつことができた。体験型観光ツアーでは、福岡県内の観光地に実際に赴き,ビデオや資料発表とは異なった臨場感を伝わりやすくするため,実況中継により解説を行った。まるで現地に行ったかのような感覚で楽しんで頂くことができ、将来日本で体験可能な紹介としても意味があり、来日して頂ける意欲へと繋がり効果的であった。科技大学学生からは様々な観光箇所や特産品を自作資料で発表して頂き、言語が違えど同世代ならではの物事への捉え方で、交流を深めることができた。全方位ロボットによるボードゲームでは、戦略会議で同一チーム日台間のコミュニケーションを図り,ロボットによる実演で機械要素の意味も捉えた。機材の不具合やルール改善必要等の問題が発生した時にお互い助け合いにくいオンライン上の課題があったが、双方向意見を出し合い、最終的に盛り上がって幕を閉じることができた。景品を事前にお送りしていたため、ボードゲーム後に景品受渡し会を催し,双方のおもてなしを感じるよう工夫した。

 最終報告会では、交流して良かった点・課題事項を整理し次回に繋げ、コロナの状況が改善すれば,ぜひお互い直接会うことによって普段の生活から垣間見える研究・文化活動をより感じ合いたいとの声が多く寄せられた.Web交流をきっかけに、今後も継続的に良好な関係を築くことを両大学で最後に確認した。 

 一方、参加学生が本プログラムをきっかけとして知り合いになったが、継続的な友好関係構築可能なシステム作りや九州工業大学の学生派遣時へつながる仕掛けなど考える必要がある。また初のオンライン開催で対面交流時とは一味違うトラブルもあったが、課題が整理されたため、これらの課題を考慮しながら継続的に本プログラムを実施し、台湾と日本の学生が単純に文化交流ではなく、技術を主体とした交流をすることにより、より深くアジアの未来を担う若者同士の国際交流促進に貢献していきたい。

終了後の記念写真(台湾科技大)
終了後の記念写真(九工大)
使用したロボット等
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