活動レポート

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第044号 (オンライン)

オンライン交流「最先端基礎生命科学の食品科学への応用」

京都産業大学 生命科学部・生命科学研究科からの報告

 京都産業大学生命科学部では、2015年より毎年、さくらサイエンスプランの採択を受けて海外の学生との交流プログラムを進めてきました。本プログラムは,食品に関する教育や応用研究に,国内外から高く評価されている本学の生命科学研究を融合し,食と生命科学を理解する国際的人材を共に育てることを目指しています。

 2020年度の夏には,台湾,タイ,シンガポールの学生が生命科学部に来学し,研究室活動をおこなう予定でしたが、残念なことに,新型コロナウイルス感染症により中止となりました。そこで予定を変更し,韓国,タイ,台湾の学生と教員が,「最先端基礎生命科学の食品科学への応用」について英語で学ぶ,オンライン交流を2021年2月に実施しました。(当初来日予定のシンガポールの学生は,期末試験中のため不参加)

 オンライン交流には,韓国の江原国立大学(イ・スンヒョン教授),タイのカセサート大学(ブンサップティップ・ワラポン准教授),台湾の国立屏東科技大学(ジェンシン・リン教授)と共に総勢31名の学生を迎え入れ,オンライン講義の受講や本学の学生・教員との交流をおこないました。

◆2月11日(木)~17日(水)
  • 事前学習

    今回は生命科学に関わる9つの実験テーマを軸にプログラムが構成されました。2月18日から始まるオンライン講義の理解を深めるため、実験テーマごとに担当教員より30分の事前学習ビデオを配信し、事前学習の期間を設けました。

◆2月18日(木)
  • 開会式・参加学習自己紹介
  • 問いづくりメソッドQuestion Formulation Technique(QFT)(佐藤賢一)

    ハテナソンとは、?(ハテナ)とマラソンを組み合わせた造語で、問いをつくる学び場を意味します。教師が質問をして、生徒が答えを探すという従来の学習方法に加え、質問の仕方、適切な質問の見つけ方、答えの見つけ方を学習者自身が学ぶというコンセプトをもつのがハテナソンです。本プログラムではみなさんにハテナソンの基本プロセスである問いづくりメソッド(Question Formulation Technique:QFT)を体験していただき、その有効性と今後の研究・教育活動への可能性について考える時間を持っていただきました。

◆2月19日(金)
  • 生命科学技術講義 Day1

    クラス−1. 分子生物学:ギブソン・アセンブリー改変法(千葉志信)
    クラス−2. 分子生物学:回転分子モーターの1分子観察(横山謙)
    クラス−3. 植物分子生物学:植物の環境応答と遺伝子発現解析(木村成介)
    クラス−4. 発生生物学:アフリカツメガエルの卵母細胞,卵,胚の生物学(佐藤賢一)

生命科学技術講義 Day1
◆2月20日(土)
  • 生命科学技術講義 Day2

    クラス−5. 実験動物学:マウスの胚操作(白鳥秀卓)
    クラス−6. 実験動物学:側頭葉てんかんモデルマウス(加藤啓子)

生命科学技術講義 Day2
◆2月22日(月)
  • 生命科学技術講義 Day3

    クラス−7. 細胞生物学:生細胞内カルシウム動態の観察(潮田亮)
    クラス−8. 細胞生物学:マウス小腸オルガノイドを用いた細胞死のライブイメージング(川根公樹)
    クラス−9. 細胞生物学:ガスクロマトグラフー質量分析器を用いた揮発性有機化合物の解析(加藤啓子)

生命科学技術講義 Day3
◆2月25日(木)
  • 学生間交流会・閉会式

    参加した4か国の学生による混合グループを作り、プログラムに関する感想や、アジア若手研究者としての将来への意気込みを共有し、意見交換を行いました。

    学生たちは,オンライン上ではあったものの,教員による生命科学技術講義に積極的に参加し,ランチタイムには,自由に交流が出来るトークルームでラインの交換を含め,活発な交流を繰り広げました。コロナ禍にあっても,若い力が未来に希望をもたらすことを予見させる,すばらしい国際交流を行うことができました。また,教員同士も意見交換をおこない,コロナ終息後には,対面での交流の実現を固く約束しました。さらに,京都産業大学(生命科学部)と各大学(学部)間において,2国間の国際交流協定を発展させることにも言及し,将来的には本事業を正課内での留学プログラムに繋げられるよう取り組んでいくことも約束しました。

台湾の国立屏東科技大学から写真が届きました
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