2020年度 活動レポート 第34号:九州工業大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第034号 (代替オンライン)

バングラデシュ・ラジシャヒ大学の3研究室との国際共同研究交流

九州工業大学 大学院情報工学研究院 物理情報工学研究系からの報告

九州工業大学大学院情報工学研究院の小田部研究室と倉田研究室、および大学院生命体工学研究科の我妻研究室は、2021年2月にバングラデシュ・ラジシャヒ大学のRubel研究室、Shamim研究室、およびKhademul研究室とオンラインで国際共同研究交流をおこなった。

各研究室では週に1度程度の割合で、Zoomを使った研究室間を繋いだ交流を行なった。具体的には、小田部−Rubel研では、拡散方程式の数値解を得るためにProcessingを使ったプログラミングを取り上げ、2月からは超伝導の教科書を使ったゼミをおこなった。また我妻−Khademul研では、我妻准教授がEGGについての我妻研で開発されたMatlabでのツールについて解説と講演をシリーズで行ない、具体的な測定データについてバングラデシュの学生に解析をしてもらう演習を行なった。

これらは、来年度に予定されている実際のバングラデシュ学生とスタッフの来日の際に、スムーズにそれぞれの研究室での研究活動に入り込むことができる基礎的な訓練になっている。

これまでもこれらの研究室間ではSkypeやfacebookなどを使ったコミュニケーションを続けているが、コロナ禍で加速した感がある。つまり直接の交流はかなり難しくなったので、Zoomなどの新しいツールでできることを模索しているうちに、かなりのことができることが分かった。またバングラデシュは都市部であれば、ネットワークの通信状況はよく、数千km離れているという感覚はあまりない。交流の機会が増えることにより、よりスムーズに様々なアクティビティをこなすことができるようになった。

そして2021年2月25日午後に全体が集まって、最終プレゼンテーションを行なった。それぞれの研究グループから数名ずつの学生や研究スタッフが、この数ヶ月での交流の成果について発表を行なった。数ヶ月ではあまり進捗はないと予想したが、実際にはかなりの学習成果があり驚くくらいだった。

次年度の実際の訪日を期待して、今後もオンラインでの国際共同研究交流は続けていくこととしている。コロナ禍であちこちが止まりかけているところがあるが、逆に加速できる場面として大切にしていきたい。

活動レポート写真1
オンラインでの様子
活動レポート写真2
発表者のスライド