活動レポート

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第028号 (オンライン)

「モノづくり」をキーワードとした都城-モンゴル3高専共同の実践的技術者キャリア形成

都城工業高等専門学校 国際交流センターからの報告

 1月18日から23日までの6日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、ZOOMによるオンライン形式で交流プログラムを実施し、モンゴルにある3高専(モンゴル科学技術大学付属高専、新モンゴル学園高専、モンゴル工業技術大学(IET)付属高専)から総勢30名の学生と、都城高専の学生9名(モンゴルからの留学生1名を含む)、モンゴルおよび日本の教職員約10名が参加しました。今回のプログラムでは、「モノづくりをキーワードとした都城-モンゴル3高専共同の実践的技術者キャリア形成」をテーマとし、モノづくりを日常としている本校の学生との交流を通じて、日蒙の学生双方のキャリア教育を行いました。

 モンゴルの学生にとっては、日本で就職することを単なる日本への憧れや自己ブランドを高めるものとしてではなく、本来の意味で、「働くとは何か」「働くことに対する達成感」「日本で就職する意義とはなにか」について改めて見直す機会となるようにしました。また、本校の学生にとっては、「日本でのキャリアのとらえ方とは」「日本にある年功序列はどう受け止められるか」を改めて考え、広い視野で「日本で働くとは」「海外で働くとは」「ダイバーシティ環境で働くとは」という考えを知ることを目的としました。

 1月18日から20日は、モンゴルの学生と日本の学生が混合の小グループに分かれ、「お互いの国のキャリアについて知ろう」「これまでにモノづくりをしたことがあるか?」について深く語り合い、日蒙の高専生同士の仲を深めました。ロボット制作など技術的な話題になると、国が異なっても技術に差はなしといった様子でお互いを理解し合うことができました。

 1月21日から22日は、本校の建築学科卒業生2名に、「仕事をしていく上で大切なこと」および「働き甲斐、達成感」についてご講演いただき、モンゴルの学生から多くの感想と質問がありました。特に、「自分のしたい事が仕事になる」「答えのない仕事が形になる達成感」については国の差がなく日蒙の学生の共感を得ていました。

 1月23日には、モンゴル3高専を卒業し、現在、日本の企業(第一工業製薬(株)、および大淀開発(株))で働いている先輩たち4名に、「日本で働くことの楽しさ、大変さ」についてご講演いただき、モンゴルにいる現役の学生からは、「モンゴル人が日本で働くために、モンゴルにいる間にどのような準備をするべきか」「モンゴルにいる間に修得したほうがいい知識」などの質問が出ました。2時間にわたる情報交換会でしたが、「時間が足りなかった」「また開催してほしい」という声が、モンゴルの学生や教職員から聞かれました。

 オンラインによる交流は初の試みで、どのような流れになるか不安ではありましたが、開催直後から日蒙双方の学生が積極的に意見交換する姿を見て、成功する兆しを感じました。今後もオンライン交流会を通じ、日蒙双方の高専の関係を強固なものにしていきたいと思います。

 最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により国際交流プログラムが延期・中止となる中、このようなご支援を頂き、「さくらサイエンスプログラム」および関係の皆さまに、厚く感謝申し上げます。

日本企業の方による「日本で働くということ」等の講演会の様子
pagetop