2020年度 活動レポート 第18号:横浜国立大学

2020年度活動レポート(一般公募プログラム)第018号 (代替オンライン)

「情報技術に使われる最先端の位相幾何学的グラフ理論」オンライン交流事業

横浜国立大学大学院環境情報研究院からの報告

2021年1月12日~14日に、横浜国立大学大学院環境情報研究院 (以下、本学) は、さくらサイエンスプログラムの支援をうけ、学術交流協定校であるタイのプリンスオブソンクラ大学(以下 PSU)とオンライン交流事業を行いました。

例年はPSU から 10名程度の教員・学生を横浜国立大学に招へいして対面にて活動を行っています。本年度も同様の活動を計画していましたが、コロナ禍の現状では招へいが不可能となり、オンラインでの開催となりました。

対面であれば身振り手振りを交えて生の反応を見ながら話し方を工夫することができるのですが、画面越しではこれが難しいです。そのため、本学側からの説明は例年より抑え、代わりに5~6人の少人数によるグループワークを中心としました。さらに、参加者全員が積極的な議論をできるよう、1グループに少なくとも1名の本学学生をつけて議論を主導し、個別に質問して発言を促すことなどを行いました。

その活動も、例えば各グループでゲーム形式対戦し、「どうやって勝つか」を考えさせることで、自然とグラフ理論の基本的なアイデアに触れられるようにしています。この活動の目的は、本学で活発に研究されている「位相幾何学的グラフ理論」に触れ、今後の研究の発展に貢献できる人材の育成を目的としていますが、対面での実施には劣るものの十分に達成できたと考えています。

上記のようなオンラインの苦労はありましたが、その一方で招へいする際にはあった人数制限がなくなったため、PSU からは教員7名・学生 19名もの方に参加していただけました。本学からも教員3名・学生7名が参加し、例年よりも大人数の幅広い活動となりました。

また、この活動は本学学生にとっても良い経験になりました。今回は相手の姿が見えず伝えることのハードルが高いので、例年以上に慎重に時間をかけて準備を行い、またグループワークでも必死になって会話をしていました。英語で伝える力の重要さが実感できたようで、学生の国際的な意識が養成できたと考えています。

このような国際交流の機会をいただけた「さくらサイエンスプログラム」と関係者の方々に深く感謝いたします。

参加者の記念撮影