2019年度 活動レポート 第438号:海洋研究開発機機構

2019年度活動レポート(一般公募コース)第438号

タイの若者が学ぶ地震・火山・津波の最先端科学技術

海洋研究開発機構からの報告

国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)では、このたび、さくらサイエンスプログラム(科学技術体験コース)に採択いただき、2019年6月30日から7月6日の1週間にわたって、タイ王国・マヒドン大学(Mahidol University)の学部生7名、大学院生3名、教職員2名を招へいしました。今回は地震と火山と津波を学んでいただくべく、JAMSTECだけでなく、東京大学地震研究所、山梨県富士山科学研究所も訪問し、見聞を広めていただくようカリキュラムを組みました。

研究船「新青丸」前での記念撮影

JAMSTECでは、海底地震観測、海底電磁気観測、地震や津波の基礎から応用、地殻やマントルの構造など、JAMSTECならではの海を舞台にした研究に関する内容の講義を受けていただき、研究船の見学、ラボツアーにもご参加いただきました。

JAMSTECでの講義
JAMSTECでのラボツアー

東京大学地震研究所では、「地震波干渉法」という、先端的な話題についての講義とラボツアーを実施していただき、同時期に東大で実施されていた「さくらサイエンスプログラム」の別コースの参加者との交流を図りました。山梨県富士山科学研究所では、富士山と火山に関する講義と併設されている展示室を見学しました。

東大地震研のさくらサイエンスプログラム参加者との交流
富士山科学研究所展示室見学

参加者からは講義やラボツアーで活発な質問が発せられていました。カリキュラムの最後に行ったアンケートでも、今回のコースに対する評判は非常に良く、企画した側としても非常に喜ばしい結果となりました。2020年度には、このコースに参加した学生の1人がマヒドン大学からの奨学金を受け、JAMSTECに研究生として滞在する予定です。今後ともタイの研究・教育の発展に貢献できればと考えております。