活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第433号

AIやIoTの利活用を探求する
グリーンエネルギー・環境イノベーション技術に関する交流プログラム

群馬大学からの報告

 2020年1月12日(日)~18日(土)の7日間で、「さくらサイエンスプラン」によるプログラムを実施しました。交流のテーマは「AIやIoTの利活用を探求するグリーンエネルギー・環境イノベーション技術に関する交流プログラム」であり、揚州大学(中国江蘇省)から10名の学生(内4名が大学院修士課程、6名が学部生)と引率教員1名を群馬大学へ招へいしました。

 揚州大学は1902年に設立の国立大学で、27個の学院と44の研究科、84の研究所を有する総合大学であり、教員数は約2千人、学生数が学部・大学院あわせ約4万2千人です。今回の交流では、その一つである水力・エネルギー・動力工程学院の学生を招へいしました。

オリエンテーションでの一コマ

 本プログラムでは、グリーンエネルギー・環境イノベーション技術分野での交流として、まずは群馬大学で種々の先端研究技術の体験・研修を行い、同分野への強い関心付けを図ります。また、日本人学生に加え、中国からの本学への留学生を交えた交流会を実施することで、コミュニケーションの大切さや今後のグローバル化の重要性を学んでもらいます。揚州大学の実施担当者には、同分野の関連技術者紹介を行い、分野融合領域での更なる進展とそれによる複数の研究者間の共同研究の強化・推進を図ります。

 また、グリーンエネルギー・環境イノベーション技術に関連する地元の関連企業を訪問し、企業研究の最先端の研修を行うとともに企業研究者との交流も行います。ここでは、同技術分野での具体的な製品化応用を通して動機付けをより強化します。また、群馬大学大学院への進学、地元関連企業への就職といった進路を示し、地域への貢献を図ります。

 中国から優秀な学生を受入れ、このようなキャリアパスを擬似的に体験してもらうことで希望学生がより積極的に、そしてスムーズに進路を選択できるよう手助けをします。本大学としても、より多くの留学生の受入れにより、教育・研究に加え、大学生活やコミュニティ支援などのサポート環境も含めた更なる強化を図ります。

 以上により、将来の群馬大学の更なる活性化とグローバル化を両立させ、日本の技術力強化を目指します。このような目的の下、初日にオリエンテーションを実施後下記内容について実施しました。

【研究室見学】

 群馬大学では、実施担当者の研究室紹介・研究室見学を通して、本テーマであるAIやIoTの産業分野での利活用について紹介しました。また、関連する分野の4つの研究室を招へい学生を2グループに分け、少人数制でローテーションにより見学しました。ここでは、各研究室の教員と大学院生により、多分野での最新研究の紹介や、具体的な研究方法、その取り組み方などを学ぶとともに、日本の大学への留学に対する疑似体験を行いました。分野が近いことも有り、今後、修士課程や博士課程進学において本学への入学を検討したい、という声もありました。

研究室見学
【講演会】

 本学の博士課程に在籍する学生より、グリーンエネルギー・環境イノベーション技術に活用されている最先端のAI技術について、今後の動向も含め、わかりやすく紹介・説明してもらうとともに、招へい大学の教員にも本学の学生・教職員向けに揚州大学での同分野でのソフトウェア・ハードウェアの知識を含む先進的な教育・研究に関する取り組みについて紹介いただきました。

【実習講座】

 実習として、今後のAIやIoT技術の環境エネルギー応用に不可欠となる専用CADシステム(の概要)を習得するために、本学で実施している学生実験(の一部のテーマ)に参加しました。

【学生交流】

 既に本大学の学部生、大学院(揚州大学から大学院へ入学済の学生5名も含む)との交流の場を設け、招へい学生の将来の大学院留学、日本国内就職に向けた相談などを実施しました。また、招へい学生・教員、本学学生・教員を交え、懇親会を実施しました。

【企業見学】

 フィールドワークとしては、地元企業見学(SUBARU群馬製作所)を行い、最先端の技術研修を行うとともに、企業研究者との交流を図り、群馬大学大学院・地元企業への進路を明示しました。

企業見学(SUBARU 群馬製作所 矢島工場)
【施設見学】

 群馬大学近隣のエネルギー・環境イノベーション関連施設(サンデンフォレスト)を見学し、地域に根ざした省エネ、環境保全技術の実際を体験しました。また、日本科学未来館を訪問し、日本の科学技術の歴史や将来の発展について俯瞰しました。招へい学生の多くは日本企業の環境への取り組みについて強く印象に残ったという感想を述べ、見学先企業への就職も検討したいという学生もおり、日本企業への関心度の高さが感じられました。

施設見学(サンデンフォレスト・赤城事業所)
【文化体験】

 群馬大学理工学部の位置する桐生市は、織物で栄えた歴史的な街であり、織物見学やノミの市見学などを行いました。東京では、浅草にて着物体験を行い、日本の文化に触れることで将来の日本への留学・就職の促進を図りました。再来日したい、という学生も多くいました。

浅草での着物体験
【成果報告会】

 大学滞在の最終日には、参加者全員による成果報告会を実施し、本プログラムへ参加申し込みをした理由や、来日・来学してみての印象や、学んだこと、将来の展望などについて発表してもらい、最後に修了証を授与して終了となりました。

 今後は、本学からも招へい大学へ学生の送り出しをしたいと思う所存です。

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