活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第423号

異なる研究分野が織りなす産業グローバル人材の育成

福井大学からの報告

 2019年1月11日から1月17日の7間、11名の学生および引率教員を招へいしました。中国、ベトナム、インドネシアの3カ国3大学から、化学、バイオ、食品など異なる分野の院生および学部生と交流しました。福井県の地場産業であり、また、本学の重点研究分野である繊維研究を中心に、様々な実習、企業見学、文化交流を実施しました。

 到着した翌日からさっそく実習をスタートしました。繊維関連の実験では、ナノファイバーの作製およびその評価を実施しました。ナノファイバーは繊維分野で非常に注目されている新素材であり、今後様々な応用が期待されています。それぞれの招へい国においても繊維産業は主要産業の一つであることから、招へい者は熱心に実習に取り組んでいました。

実験内容について受け入れ教員とディスカッション

 また、本プログラムは繊維研究を核に、異分野で学ぶ学生達の出会いが特徴です。そこで、繊維研究の周辺分野、タンパク質工学、遺伝子工学、電気化学、細胞工学に関連した実習も実施しました。タンパク質を扱った実習では、酵素を触媒として有機物を燃料に発電させるバイオ電池の作製を行いました。エネルギーや環境問題に興味を持っている招へい者も多く、興味をもった様子でした。さらに、酵素を使って電気化学計測を行うことで、酵素反応を電流変化として計測しました。この技術は、バイオセンサとして実用化されており、医療分野への酵素応用についても実習してもらいました。細胞工学においては、繊維材料を細胞足場として利用するバイオマテリアル研究に触れていただき、再生医療・組織工学についても学びました。

日本人学生と共に化学実験

 その他、本学産学官連携本部の施設見学を行いました。連携本部は、材料研究分野で使われる多数の大型装置を所有しており、各装置の原理・用途についてスタッフからの説明に耳を傾けていました。本学総合図書館にある言語開発センター(LDC)も見学し、本学在籍の留学生との交流を行い、日本での留学生活について情報交換を行っていました。また、休日を利用して、福井県を代表する文化施設を訪れました。福井市立郷土歴史博物館や養浩館庭園で、福井の歴史・文化にも触れてもらいました。

産学官連携本部の設備見学

 福井県内の繊維関連企業2社への見学も実施しました。実際に会社や研究所を訪問し、社員から直接、会社概要、製品などについて説明を受けました。招へい者にとって、日本のものづくり企業を直接見学する機会は初めてのことであり、とても興味深く聞いていました。数名の招へい者については、訪問企業への就職に興味を示し企業担当者とコンタクトを取っていました。

福井県内繊維関連企業の見学

 最終日には、受け入れ教員と本学学生へ成果報告会を実施しました。各招へい者は、本プログラムへ参加できたことへの謝辞を述べ、再度日本を訪問したい、将来日本へ留学したいといった声を多数聞くことができました。今後も継続的な交流・実習を行うことで、日本および招へい国、双方にとって留学の機会を生み、国際共同研究などへ発展させたいと考えています。

招へい者、受け入れ教員、学生と記念撮影
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