活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第422号

生命医科学分野における国際高大連携プログラムの開発

大阪大学からの報告

 2019年12月1日から7日の7日間、大阪大学微生物病研究所ではスワンクラーブ・ウィタヤーライ・スクール(タイ王国)の高校生たち11名を招へいし、「生命医科学分野における国際高大連携プログラムの開発」を行いました。ASEAN諸国の若者を対象とした本プログラムは、大阪大学の教育研究施設の視察や、基礎科学研究の第一線を走る研究者との交流を通じて、日本の生命医科学分野研究への理解と関心を深め、さらに同分野における国際高大連携プログラムを開発することを最終目標としています。また、留学生との交流の機会を設けることによって、参加者たちに日本留学への具体的イメージの想起も促します。

生物工学国際交流センター前にて集合写真
<初日>

 本研究所内のベンチャー企業や研究室を訪れ、タイ人研究員による講義を行いました。講義では研究内容の説明にとどまらず、タイから日本の大学に留学した経緯、留学時に得た奨学金の説明にもおよび、参加者の日本留学への興味を大いに喚起させる内容でした。

<2日目>

 産業科学研究所と、本学との学術協定を有する、NIFREL(ニフレル)を視察しました。産業科学研究所では、ヘッドホンと一体化した脳波センサーを用いた、自動作曲を行う人工知能のデモンストレーションを体験しました。生命医科学分野とは異分野である、最新のAI技術を紹介することによって、参加者たちに本学の多様な研究に触れる機会を提供することができました。NIFRELではOsaka English Villageの英語講師による英語クイズを交えながら、アジア太平洋の環境や生物多様性について学習しました。

産業科学研究所にてデモンストレーションの様子
<3日目>

 医学系研究科・医学部附属病院を訪問しました。医学系研究科研究室ではブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を用いた最新鋭のロボットアーム制御やコミュニケーションを行う技術に参加者たちは目を輝かせていました。また別の研究室では、iPS細胞から作製した心筋細胞シートを見学しました。医学部附属病院では、高度救命救急センターを訪問し、ドクターヘリなど救急医療の現場を体験しました。

<4日目>

 生物工学国際交流センターを訪問した後、留学生交流情報室(IRIS)にて本学のタイ人留学生との交流会を行いました。交流会では互いの学生生活についてプレゼンで紹介し合い、活発な意見交換が行われました。1日目のタイ人研究員による講義と同様、参加者の日本留学への関心を促す契機となりました。

留学生交流情報室(IRIS)にて留学生との交流会の様子
<5日目>

 基礎工学研究科の研究室を訪問。その後、大阪大学総合学術博物館を見学しました。総合学術博物館では、大阪大学が創立以来収集・保管してきた学術標本を見学するとともに、本学の最新の教育・研究成果についても見学しました。

修了式にて

 高校生たちはプログラム期間中、熱心に質問をしたりディスカッションをしたり、能動的に参加しました。本プログラムが、国際高大連携プログラムの開発への第一歩となり、ASEAN諸国から優秀な学生を日本の大学に受け入れ、特に感染症研究などの領域で将来東南アジア地域をフィールドとして活躍し、かつ日本とASEAN諸国の架け橋となる人材育成に寄与することを願います。

大阪大学吹田キャンパス前にて
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