活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第417号

インドの若手研究者・教員・学生が医工連携と文理融合のヘルスシステム統合科学を学ぶ

岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
教授 妹尾 昌治さんからの報告

 さくらサイエンスプラン(科学技術体験コース)により2020年1月20〜24日の日程でインド・コルカタにあるシスター・ニヴェディータ大学(SNU)から主にバイオテクノロジー分野の教員、研究者、学生の計5名を招へいしました。

 私立であるSNUは文系理系を含む8学部に学士プログラムおよび修士プログラムを擁して2017年に創設された総合大学です。この大学では、これから設置する博士プログラムの中にバイオテクノロジーを加えることに強い期待があり、今回の招へいの契機となりました。彼らをお迎えした大学院ヘルスシステム統合科学研究科は、2018年岡山大学に新設された医工連携と文理融合の特徴を持つ大学院で、このSNUと学生および教員の交換に合意して交流協定を2019年4月に締結したばかりです。

シンポジウムにて

 今回の招へいでは、日本国内でもユニークな文理融合と医工連携を特徴とする当研究科を視察し、その設置の目的、カリキュラムや研究内容について理解いただくことが目的でした。そこで、スケジュールは、岡山大学の津島キャンパスおよび鹿田キャンパスにおいて、研究科の4部門、ヘルスケアイノベーション、医療機械医用材料、バイオ・創薬、ヘルスサイエンスの研究室見学と部門紹介を行って、同時に意見交換が行えるように立案しました。

研究紹介の聴講風景

 まず初日の午前中は、槇野学長を表敬訪問し、午後から、翌日午前中にかけて、シンポジウム形式でヘルスシステム統合科学の研究トピックについて、若手教員からプレゼンテーションを行い、学生を含めて質疑応答と意見交換が行われました。初日の夕方には交流会を開催して、本交流に関係し協力いただいた教員らと種々意見交換を行って交流を深めました。

意見交換風景

 2日目の午後には、津島キャンパス内にあるヘルスケアイノベーション部門、医療機器医用材料部門、バイオ・創薬部門の研究室を訪問し、施設設備を見学し意見交換が行われました。

人工網膜研究開発の紹介風景

 3日目は、主に医療系の研究室がある鹿田キャンパスに場所を移し、ヘルスサイエンス部門や施設を見学するとともに意見交換が行われ、午後には、岡山市内の後楽園、岡山城などの視察を行って日本の地域文化の一端にも触れていただきました。

中性子医療研究センター見学

 以上のような概要で、本プログラムを実施させていただきましたが、特別講義、研究施設見学、実体験学習、シンポジウム等を通して、日印両国の青少年の交流を深めることができました。日本の先端科学技術への関心を高めていただくことで日印両国交流発展の一助となることを期待しています。

 なお、SNUがインド国内での教育研究に取り入れているユニークなシステムとして、企業との連携があります。このシステムは社会の中の課題発見と、解決を考えることを主旨とするいわゆる社会教育です。これによって、学生が将来就職した場合に、社内教育を軽減短縮して即実践力として活躍できる人材となることが大きく期待されますが、この思想は、まさにヘルスシステム統合科学研究科の設置理念に共通する点であり、今回の招へいは、今後の交流を継続していく上で、相互に長短所を補完していける関係を長期にわたって築くことができる好機となったと感じています。

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