活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第415号

アジア地域地球規模課題を解決する
出稽古式「技術に堪能なる士君子」国際養成プログラム

九州工業大学大学院生命体工学研究科
前田 憲成さんからの報告

 2020年1月13日~19日の7日間、マレーシアのプトラ大学から教員2名(そのうち1名の教員は引率者)および学生6名、インドネシアのジェンベル州立ポリテクニック大学から教員3名(うち1名は引率者)、合計11名を招へいし、本プログラムを実施しました。

 本プログラムは、過去に高度経済成長ならびに重度な環境汚染克服を成し遂げた北九州地区でのものづくりと環境技術を研修することを企図したものです。特に日本の持つ優れた最先端技術を伝授し、学術研究の交流を推進していく機会を作ること、そして今後の共同研究や技術支援などのネットワーク形成を目的に活動を行いました。この交流を通して、最先端機器の活用とそのノウハウをまだ知らない、アジアの発展途上国および新興国における科学技術の発展を加速化させ、最終的には世界規模の環境問題等の課題解決を推進することを最終ゴールとしています。

オリエンテーション後に撮影した招へい者の集合写真
<1月13日>

 午前に、マレーシアおよびインドネシアからの招へい者は、シンガポール経由で福岡に入国しました。それから、両国の招へい者を北九州の滞在先まで引率しました。

<1月14日>

 午前は、イスラム教徒向けの食事処の案内、電車およびバスの交通機関の利用法についてガイダンスをしたあと、オリエンテーションを行い、自己紹介ならびにプログラムの趣旨説明を行いました。午後からは、若松キャンパス内の研究室見学を行いました。

池野慎也准教授による研究室紹介の様子
<1月15日>

 午前は、北九州市の公害の歴史および公害から克服し環境都市となった経緯が学べる北九州環境ミュージアムの視察、午後からはシャボン玉石鹸の工場見学を行い、石鹸のモノづくりの他、環境保全に対する取り組みを学びました。

シャボン玉石鹸工場を見学している様子
<1月16日>

 午前、午後とも、北九州エコタウンセンターにて、家電、ペットボトル、自動車、OA機器のリサイクルに関する研修を行いました。

<1月17日>

 午前は、九州工業大学工学部応用化学科にて、竹中繁織教授による講義および研究活動の紹介のあと、研究室見学等による先端ものづくりに関する研修を行い、午後からはTOTO工場におけるモノづくりについて学びました。

TOTO工場を見学している様子
<1月18日>

 午前は、若松キャンパスの前田研究室にて、次世代シーケンサーMiSeqの取扱いとサンプル調製等の前処理、運転までの操作の概略を説明しました。午後からは、活動報告会を行い、今後の連携活動について討論しました。その後、情報交換会にて、研究科長からの修了書贈呈、交流活動に関する振り返り学習を行いました。

次世代シーケンサー研修を行っている様子
<1月19日>

 招へい者を福岡空港まで引率し、その後無事に帰国しました。

 本プログラムが進むにつれて、招へい者同士、招へい者と日本人学生同士が真に仲良くなって信頼関係が強くなっていることが日々感じ取れました。この連携と一体感は、今回の交流プログラムを通じて得られた掛け替えのないものです。また、いくつかの国際共同研究を着手する機会にもなり、今後の展開が大いに期待できます。

 最後に、本プログラム実施の機会を与えた頂いた「さくらサイエンスプラン」、快く対応していただいた見学先の方々、そして本プログラムの実施を支えて頂いた本学のスタッフの皆さんに深く感謝申し上げます。

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