活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第386号

モンスーンアジアの質の高いインフラ整備に資する日本の技術

首都大学東京からの報告

<はじめに>

 モンスーンアジアでは、急速な工業化・都市化に伴うインフラ整備や、それに伴う環境汚染などが進行し、日本の技術の貢献が求められています。本プログラムでは、「モンスーンアジアの質の高いインフラ整備に資する日本の技術」として、日本の土木技術、環境保全技術、管理システム技術などを学びました。参加者はフィリピンのセント・ラサール大学の生物・電気・経済学科からの8名と教員1名、ミャンマー海事大学からの河川海洋工学科からの4名及び教員1名でした。期間は2019年12月8日から12月14日までの7日間でした。

<ラボツアー>

 最初の3日間は3分野のラボツアーでした。生命科学科では、動物系統学、神経分子機能、植物発生生理学の各研究室を見学し、本学における研究紹介を受けることで日本の技術に触れました。情報科学科では、音の情報処理に関するデモンストレーションを見学しました。都市基盤環境学科では、交通工学、環境水理学、海岸工学、コンクリート工学、構造工学、土質工学、水環境工学の各実験室をまわり、学生が実験している様子を見学しつつ装置にも触れました。

生命科学科を見学し、研究について触れました。
都市基盤環境学科で、水処理の研究に触れました。
<フィールドツアー>

 フィールドツアーでは、河川・ダムの現場を訪れました。石神井川(東京都)には首都大が水質モニタリング装置を設置しており、塩分・水温計、クロロフィル・濁度計、溶存酸素濃度計を実際に河川から引き上げて、センサー技術を見るとともに、データ回収などのメンテナンスを体験しました。

河川調査を体験しました。
<文化体験>

 文化体験として、浅草を訪れました。彼らにとって最も印象的だったのは日本の食べ物だったようで、盛り付けや彩り、ヘルシーな調理方法などを気に入り、しきりに写真を撮影していました。引率は首都大生に依頼し、学部2年生から大学院2年生まで幅広い学年層が英語コミュニケーションを楽しみました。

<プログラムの効果>

 参加者は、首都大の実験装置や研究環境、シミュレーション用計算機などが充実していることに一様に驚いていました。また、フィールドツアーにおいて水質測定の実際を見るのも初めてだったようで、非常に満足したようです。さらに専門以外の分野にも関心を持ち、様々な知識の習得に積極的でした。

最終発表会を行いました。
本学の学生からも活発な質疑応答がありました。

 本プログラムを通じて、参加者のほぼ全員が、将来日本に留学したいと考えるようになりました。さらに、受入れを担当した日本の学生の中で、実際にフィリピンへの留学を希望するものが現れました。また、受入れに携わった教員及び学生の意識が向上し、授業やゼミなどの英語化をよりいっそう目指すようになりました。さらに、招へいしたミャンマー海事大学およびラサール大学の学生および若手教員のうち4名が首都大への留学を希望し、希望学科・教員とのマッチングを行いました。引き続き、招へい大学と受入れ大学の間における共同研究に向けた交流を続けています。

発表会終了後、修了証が授与されました。
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