活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第355号

日本の先進的農業技術をその背景と共に学ぶ

宮崎大学からの報告

 2019年11月27日から12月6日にかけて、カセサート大学カンペンセン校(タイ王国)、ヤンゴン大学(ミャンマー連邦共和国)、およびパテイン大学(ミャンマー連邦共和国)から、学生15名、教員3名をさくらサイエンスプランにより宮崎大学に招へいし、日本の農業問題やその解決に向けて宮崎大学で行われている取り組みや研究について学びました。

 福岡到着後、一行は宮崎へ移動し、一泊した後に宮崎大学での研修が始まりました。宮崎大学で開校式を行った後、ミニラボツアーを行い、宮崎大学農学部植物生産環境科学科で行われている研究について紹介を受けました。その後、宮崎大学学長、宮崎大学農学部長を表敬訪問し、和やかに懇談を行いました。宮崎大学農学部フィールド科学教育センターでは、宮崎大学農学部が教育に導入しているGAP(Good Agricultural Practice)についての講義を受け、またGAP認証を受けた農場を見学して、宮崎大学の食の安心・安全に対する取り組みについて学びました。

GAP認証農場内にて

 宮崎大学では、農学部植物生産環境科学科の教員による講義を受講し、宮崎県の農業の概要や各教員が行っている最先端の研究などについて学習しました。また、招へい者のそれぞれの専門分野に分かれての研修を行いました。例えば果樹園芸学のコースでは、果樹の試験場や栽培農家を訪問し、試験場で行われている最新の栽培研究の内容や、栽培農家ではどのように果樹栽培が行われているかを学びました。その他に応用昆虫学、植物病理学、植物生理学、生産システム学の各分野で研修が行われました。

植物病理学分野での実験実習の様子
応用昆虫学分野での実験実習の様子

 また、宮崎大学内にあるソーラシェアリングシステムや植物工場の施設見学を行いました。ソーラーシェアリングとは、圃場の上部に発電パネルを設置し、農業と発電を同時に行うシステムで、皆非常に興味深く説明を聞いていました。

ソーラーシェアリングの施設見学

 宮崎大学外では、宮崎県総合農業試験場亜熱帯作物支場を訪問しました。宮崎県は、国内でも有名なマンゴーの生産地ですが、タイやミャンマーと異なって、マンゴーの樹は温室内で栽培されます。研修生は、普段自分たちの国で見るマンゴー栽培と全く異なる栽培様式に大変驚いていました。

 期間中の休日には、日本文化体験を行いました。専門の先生に講師をお願いして、日本のマナーについての学習と着物の着付け体験を行いました。日本風の庭園を備えた和室で行われ、参加者は思い思いのポーズで写真を撮り、大変楽しい思い出となったようです。

 最終日には宮崎大学農学部長よりそれぞれに修了証書が授与されて、研修生は帰国の途につきました。短い期間ではありましたが、宮崎大学や宮崎県で行われている先進的な農業研究やその背景にある日本の農業の問題点について理解を深めることができたのではないかと思います。実施後のアンケートでも全ての参加者が高い評価で、再度日本に来たいとの回答でした。また、宮崎大学農学部植物生産環境科学科の学生が、研修生のサポートやウェルカムパーティー、フェアウェルパーティーを通じて、研修生と交流を深めることができました。研修生だけでなく、日本人学生にとっても非常に得がたい経験を得ることができた有意義なプログラムとなりました。

修了証書を手に全員で記念撮影

 最後にこのような機会を与えてくれた、さくらサイエンスプランならびに関係の皆様にこの場を借りて深く感謝いたします。

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