活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第331号

アクティブラーニングを取り入れた日本型理科教員養成の方法論

東京理科大学理学部第一部物理学科
川村研究室からの報告

 2020年1月9日より15日まで、中華人民共和国山東省の曲阜師範大学より9名の招へい者をお迎えしてプログラムを実施しました。本年度の当研究室でのテーマは「アクティブラーニングを取り入れた日本型理科教員養成の方法論」と題して、当研究室においての研究紹介及びグループディスカッションを中心にプログラムを実施しました。

 プログラム2日目、本学の授業において「理科教育論」を参観していただきました。「理科教育論」は教職志望者向けの科目で、反転授業的に授業展開を実施しています。このため、授業展開自体が先進的であり、招へい者たちは新しい形の授業展開を、教職志望の学生たちの間に入って興味深そうに参観していました。

 プログラム3日目、本学において博士公聴会に参加していただきました。当研究室の博士学生4名が博士論文の発表を行い、日本において本学大学院教育の組織的な展開をする様子が示されています。

 また社会教育においてもアクティブラーニングと最新の電子機器を活用している科学館としてパナソニックセンターリスーピアをプログラム4日目に見学していただきました。パナソニックセンターリスーピア見学を通して日本における多様なサイエンスコミュニケーション活動の一つに触れていただきました。パナソニックセンターリスーピア常設展示はアクティブラーニングを活用したものであり、日本におけるサイエンスコミュニケーション活動がアクティブラーニングと連動し始めていることを体感させ、文献による理解だけでなく実地に経験することが必要であると理解していただきました。

 プログラム5日目、当研究室の活動紹介としてワークショップが行われました。テーマとしては「卓上サボニウス型風車風力発電機」及び「IoTを活用した卓上サボニウス型風車風力発電機の性能測定」の2テーマです。パワーポイントによるサボニウス型風車の概略を説明し、教材を貸与して製作を行いました。ワークショップで風車を製作したのちは、屋上にて自然風での発電も行いました。さらに「3Dプリンターを活用したエネルギー教育用クリップモーターカーに関する研究・実践」について、ワークショップを行いました。

 プログラム6日目、「中国の教育現場にアクティブラーニングによる理科授業を導入する提案」についてグループディスカッションを行いました。

 さらに当研究室独自のアンケートにより本年度のプログラム全体的な実施効果及びアクティブラーニングを取り入れた理科授業に関する調査を行いました。結果より、招へい者たちはこのような学習方式に対して支持し、中国国内に導入したいという声も多く上がっています。また、アクティブラーニングを取り入れた教材を開発し、実際の授業に運用したいという結果も得られました。川村研究室が開発したアクティブラーニング型理科授業・教材は有用であると考えられます。

 当研究室では今後も中国での科学啓発活動の推進に微力を尽くします。

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