2019年度 活動レポート 第310号:大阪大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第310号

さくらサイエンスプログラムによる大阪大学工学研究科体験と日本文化体験

大阪大学工学研究科 精密科学・応用物理学専攻
教授 森川 良忠さんからの報告

大阪大学工学研究科英語特別コースQuantum Engineering Design Course(QEDC)では、「さくらサイエンスプログラム」に採択され、2020年1月26日から2月1日の日程でインドネシア(バンドン工科大学)から2名、タイ(チュラロンコン大学・マヒドン大学)から4名の学生を招へいし、下記のとおり科学技術体験コースのプログラムを実施しました。

今回、複数の領域を比較できる研究室見学、QEDC博士前期・後期課程を受講する現役留学生による研究発表会参加、本学留学生や多数の教員との交流を深める為の親睦ランチミーティング、京都での日本文化体験を組み入れましたが、全てにおいて滞りなく終了するに至りました。

プログラムオリエンテーション

研究室見学

本学工学研究科の協力教員に「さくらサイエンスプログラム」への理解をいただき、各40分~50分の研究室見学を教員主導のもとに行いました。量子計測領域、原子制御プロセス領域、超精密加工領域、計算物理領域、量子材料物性学領域にて研究室見学を行い、パンフレット等の媒体では踏み込めない各研究室の特化した研究説明や、実験装置、大型計算機見学を取り入れました。本学の誇る最新の研究・教育施設に、招へい学生は興味を持って参加していた様子でした。

キャリアパストーク

研究発表会

QEDC博士前期・後期課程研究発表会では、1月28日、29日の2日間、朝9:50~16:00の間、本学工学研究科現役留学生28人による其々の研究発表、質疑応答が行われ、招へい学生は学部生ながらも聴講し、本学大学院留学生の研究レベルを体験しました。

QEDC博士前期・後期課程研究発表会参加者集合写真

昼食時に開かれたランチミーティングでは、さくらサイエンスプログラム学生の自己紹介が行われ、現役留学生や教員らとのランチを、雑談を交えながら楽しみました。

ランチミーティングにて

日本文化体験

1月30日には、日本文化を体験するために京都への日帰りツアーを実施しました。招へい学生は先ず伏見稲荷大社を訪れ、散策や屋台食を楽しみました。また、京都鉄道博物館に入館し、日本の鉄道機械技術の進歩を学びました。その後は世界遺産である天龍寺を訪れ、嵐山を散策しました。また、手描き友禅も体験しました。この日本文化体験を通して、招へい者は日本の先進的な科学技術の根幹にあるものづくりの精神を学ぶとともに、文化的な側面から見た日本の魅力を知ってもらう一日となりました。

日本文化体験(京都・手書き友禅体験)

この度、全スケジュールを無事終了し、招へい学生からも有意義であった旨の声を頂戴しました。帰国後も参加大学とは研究を通じ交流発展していく意向であり、催行に携わっていただきました皆様、「さくらサイエンスプログラム」には深く御礼申し上げます。