活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第277号

科学技術聯合大学院大学, UST・忠南大学校・医学部と、先端医工学について研究交流

和歌山県立医科大学からの報告

 和歌山県立医科大学(和医大・医学部)は、さくらサイエンスプランの支援を受け、2020年1月15日~21日までの7日間、韓国「科学技術聯合大学院大学,UST」と「忠南大学校(医学部)」で医工学及び生化学の研究を実施している学生・大学院生6名と、教員2名(Yong-Hyeon Yim教授(UST), Junyoung Heo教授(忠南大学校))、関連国立研究所の研究員1名(Ha-Jeong Kwon博士(韓国標準科学研究院))を招へいしました。(計9名)

和医大・化学実習室にて

 和歌山県立医科大学医学部付属病院では、先端医療技術及び医学教育の現場の見学・交流会を実施しました。また島津製作所(本社・三条工場・田中耕一記念質量分析研究所・京都市)で、ヘルスケアR&D製品の見学、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及び質量分析計(LC-MS, GC-MS等)の組み立て工場の見学を実施し、精密機器、計測器、医療機器、航空機器の最先端技術を有する日本のトップメーカーの現場を実体験しました。

 さらに公益財団法人サントリー生命科学財団・サントリー生物有機科学研究所(京都府相楽郡)では、分子イメージング・質量分析・核磁気共鳴分析等の先端機器分析・構造解析等の基盤技術を見学し、同時にミニシンポジウムを実施しました。さらに消毒薬・局方品の分野に特化し、「消毒薬・局方品のナンバー1」の国内企業である健栄製薬(大阪市・道修町)と、近隣の少彦名神社(神農さん・日本医薬の祖神)・くすりの道修町資料館を見学し、日本の薬の発展の歴史を学びました。

 和医大の学生とは、化学実習の見学(プロテオミクス解析ソフト及びタンパク質構造解析ソフトを用いたコンピューター実習)、合気道部との交流、茶道部主催の茶会への参加、USMLE (United States Medical Licensing Examination, 米国医師免許試験)サークルとの学術交流を行いました。

<1日目>

 ソウル仁川国際空港から関西国際空港に到着後、午後からさっそくスケジュールが始まりました。まず和医大(化学教室)では、多中良栄講師(実施主担当者)による今回の招へいプログラムの概要説明と、化学実習(プロテオミクス実習等)の実験内容の説明を行いました。その後、宿泊ホテル(ホテルグランヴィア和歌山)近辺で、歓迎の夕食会の場を設け、日本料理を堪能しました。

<2日目>

 島津製作所(本社・三条工場・田中耕一記念質量分析研究所・京都市)を見学し、最先端分析技術の製造現場を肌で感じていただきました。和歌山から京都市内まで公共機関を利用しましたので、ほぼ丸一日費やしましたが、島津製作所の御厚意でタクシーを短時間チャーターしていただき、金閣寺や錦市場等の有名観光地も効率的に訪問する事が出来ました。

<3日目>

 午前は、日本の薬の黎明期を支えた道修町(大阪市)にある健栄製薬と、「神農さん」と呼ばれ広く知られている薬の神「少彦名命」の祭神を祭っている、「少彦名神社」と併設している「くすりの道修町資料館」を見学しました。午後には、「京阪奈学研都市」内にある、公益財団法人サントリー生命科学財団・サントリー生物有機科学研究所を訪問しました。質量分析・核磁気共鳴分析等の先端機器の見学に留まらず、山垣亮(構造生命科学)部長、大塚洋一(阪大・理)助教も演者として参加していただいてミニシンポジウムを実施しました。Yong-Hyeon Yim教授、Ha-Jeong Kwon博士の講演の後に、3名の学生もポスター発表を行いました。

サントリー生命科学財団(大阪大学理学部大塚洋一助教との集合写真)
<4日目>

 医学部生にとって土曜日は休日なのですが、和医大で茶道部主催の茶会へ参加し、USMLE(米国医師免許試験)サークルとの学術交流を行う事が出来ました。

USMLE(米国医師免許試験)サークルとの学術交流
<5日目>

 合気道は和歌山出身の植芝盛平が創始した日本固有の武道です。日曜日は和医大合気道部との交流プログラムに参加しました。

和医大・合気道部との交流風景
<6日目>

 和医大臨床技能研修センター(スキルスラボ・臨床技能研修施設)で、村田顕也教授(教育開発センター長)から臨床技能研修センターの概要説明と実演、和医大医学部教育の概要説明を実施していただきました。その後中央検査部(大学病院)、ドクターヘリ、総合周産期母子医療センター・NICU部門を見学後、村垣泰光・医学部長からさくら修了証と記念品の授与を実施していただきました。

和医大臨床技能研修センターでの実演
<7日目>

 早朝に関西国際空港へ移動し、午後一番の便で韓国に帰国されました。

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