活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第260号

厦門大学(中国)から学生ら11名が来訪
〜群馬大学で研究発表、見学を実施

群馬大学からの報告

 まだ日中は暖かく、冬を感じるには早い11月中旬に、厦門大学から11人の若手職員と学生が桐生市の群馬大学理工学部に到着しました。今回来訪したのは、厦門大学化学化工学院に属する学部生5名、大学院生5名と1名の引率職員です。厦門大学からは数年前にもさくらサイエンスで来日を果たしていますが、学生もすべて入れ替わっており、日本初来日の学生たちは様々な行事に有意義な時を過ごせたようです。

<群馬大学―厦門大学合同シンポジウムに参加・発表>

 来日2日目に行われたシンポジウムにおいては、両大学の学部生がそれぞれの大学の紹介、大学院生は行っている研究の紹介を行いました。互いに母国語ではない英語でのやり取りのため、質疑応答では少し詰まる場面も見受けられましたが、いずれの学生も堂々と発表を行い、参加した教員からもたいへん高い評価を受けていました。群馬大学からの発表者の多くは、過去交換留学で厦門大学を訪問した経験があり、あらためて厦門大学の美しい風景を目にして鮮やかな記憶が蘇ったことでしょう。

発表後記念館前で
<群馬大学見学>

 来訪者は、群馬大学理工学部内の施設の見学も行いました。厦門大学も群馬大学とほぼ同じ長さの歴史(2021年で100周年)を持つ大学ですが、100年前の施設が残っている大学はアジアでも珍しく、チューダー様式の建築物に興味を持って見学していました。また、当記念館内には群馬大学理工学部の前身である桐生高等染織学校が設立された1915年(大正4年)から1946年(昭和21年)頃までの約30年間に蒐集された染料コレクションが展示され、4000点以上のサンプルが保存、整理されています。染料は化学物質であり、馴染みのある構造式も見受けられるため、来訪者も注意深く試料に見入っていました。

真剣な面持ちで資料に見入る
<日本文化・科学と自然に触れる>

 中国からの旅行者は増えていますが、やはり国内移動の困難さから、訪問先は大都市近辺の観光地に偏っているように思います。今回は都市部からは余りアクセスのよくない日光の史跡を訪問するプログラムも加えました。桐生からはバスで1時間半程度で到着可能であり、幸いオフシーズンであったこともあり予定通り東照宮、竜頭の滝、華厳の滝を回ることができました。特に東照宮は平成の大改修を終えたばかりであり、金と白の眩しいばかりの建物に圧倒されていたようです。ちなみに中国は広大な面積を擁しますが、あまり高い山はなく、厦門大学の学生にとっても、大きな滝は非常に珍しかったようです。

華厳の滝にて
東照宮入り口の五重の塔

 また、活動中の週末を利用して、日本未来科学館への訪問もかないました。館内では理系の学生らしく、いろいろな展示を時間を気にすることなく見て歩いており、集合時間に遅れる学生もいるほどでした。お台場にはユニークな形状の建物も多く、桐生では得られない日本の別の面を見ることができたことは、忘れがたい経験となったことでしょう。

未来科学館にて、展示に見入る学生たち

 1週間という短い時間ではありましたが、研究、日本の自然と文化、大学見学など贅沢なプログラムを一つのトラブルや事故もなくこなすことができました。2年後には群馬大学から厦門大学に学生・教員が来訪し、第4回の合同シンポジウムが開催されることが決定しており、今後もさらに連携を深めることができそうです。

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