2019年度 活動レポート 第257号:東京都市大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第257号

情報通信技術および都市工学分野における理論と実践の醸成を目的としたPBL

東京都市大学からの報告

2019年10月23日~11月1日、さくらサイエンスプログラムにより、タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)都市工学分野の学部生5名、情報分野の学部生9名・大学院生1名、教員1名、合計15名を招へいし、科学技術研修プログラムを実施しました。

今回SIITとのプログラムで初めてのタイ国以外からの学生を迎えての実施となりました。都市工学分野でカンボジアからの学部3年生2名、情報分野でパキスタンからの博士課程の学生1名が参加し、特に全員参加の交流の場では複数の国の文化を共有することができ、有意義でした。

台風19号で大学のキャンパスが被災し、開催が危ぶまれましたが、会場や受け入れ先研究室を変更することにより、当初の計画と同等の内容で実施することができました。プログラムの初日にはまず、東京都市大学の紹介と見学、そして本学が用意している留学生受け入れの取組について説明しました。

初日のガイダンスの様子

その後研究室における活動に向け、受け入れ研究室の教員あるいは学生との顔合わせが行われ、研究室でのPBLがスタートしました。今回は情報分野の学生が10名、都市工学分野の学生が5名であり、情報分野の参加者は6研究室に分かれて活動しました。都市工学分野の参加者は、キャンパスを含め、周辺が被災したことから、その調査団に同行し、水害について実地に学ぶことになりました。

ナノエレクトロニクス研究センターで研究室の学生と
半導体デバイス作成を行う参加者

最終日には、各研究室での成果を発表する発表会が実施されました。受け入れ予定の研究室が被災したため、当初の予定とは異なる、専門分野が離れた研究室に変更した参加者も、「普段学んでいないことを体験することができて新鮮でした」との感想を述べており、この点は怪我の功名でした。特に、タイやカンボジアは水害が多い土地柄であるとのことで、今回の水害現場の実地視察は良い体験となったようです。

情報分野の参加者による発表の様子

発表会に続いて修了式を行い、学長より修了証と記念品が贈呈されました。

学長から修了証を授与される参加者

さらにこのあと、お別れパーティを開催し、研究室で一緒に取り組んだ学生とともに、短い滞在の名残を惜しみました。