活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第250号

先端保健医療研究とそれに対応する看護師の高度実践を学ぶ日タイ交流プログラム

愛知県立大学からの報告

 2019年10月20日~26日、タイのナワミンタラティラート大学(NMU)看護学部の学生10名、教員1名が本学を訪問しました。

 今回の事業は両国のヘルスケア領域の発展に寄与するための交流展開を目的としています。今回、NMU一行は愛知県知事への表敬訪問、本学学長との面談を行い、看護学部長らによる講義を受講しました。初日のオリエンテーションから始まり、授業においても、施設見学においても真摯な態度で、積極的に学ぶ姿が見受けられました。

 まず、学内演習として、シミュレータを活用した呼吸音聴取と心肺蘇生法を、NMUの学生と本学の4年生を混在させた2チーム対抗戦で実施しました。学生たちは励まし合いながら互いに手技を確認し、終了時には双方の学生が自然に関わっていました。

シミュレーション教育 演習風景

 また「プレパレーションの現状と課題」についての講義では、日本におけるプレパレーションの歴史から現在行われている内容や方法について実物を用いながら概略を学びました。NMUの学生たちは、様々なプレパレーション・ツールに大変興味を示していました。

 老年生活援助論における高齢者のヘルスアセスメントの講義に参加した際、NMUの学生は、高齢者対象の新体力テストの説明を本学学生と共に平衡機能を調べる「閉眼片足立ち試験」を体験しました。

 疲労・ストレスチェックのためのリアルタイムPCRによる唾液中HHV6(疲労マーカー)の検出の原理、および手法を学んでもらう実験も企画しました。学生たちにとって生化学・分子生物学の実験は初めてということで、予想以上に時間を費やしましたが、全員、HHV6はネガティブで来日の疲労はみられず、初めて行う実験に大興奮しながら積極的に取り組んでいました。

疲労ストレスチェック 実験中

 学外の施設訪問では、まず、国立長寿医療研究センターで認知症専門病棟、健康長寿支援ロボットセンターの見学を行いました。高齢者の生活支援ロボットの見学では、コミュニケーションロボット(赤ちゃん型)が対応によって表情や声を変化させることに驚き、歓声をあげながら代わる代わるロボットを抱き上げていました。

 あいち小児保健医療総合センターでは、小児看護専門看護師(CNS)によるセンターの説明後、ホスピタル・プレイ・スペシャリストでもある保育士による院内での保育活動の説明を受け、「ワクワクルーム」という、療養の場である病棟の外にある遊戯室を見学した学生たちは「かわいい」を連発していました。

小児看護学実習室見学

 最終日にNMUの学生たちは今回のプログラムでの学びを成果発表として報告する機会を持ちました。このプログラム実施に際しては、本学看護学部4年生10名がStudent Assistant、ないしはボランティアとして関わり、来日学生の誘導やサポートを行いました。学生同士は初日から打ち解け、最終日には、NMUの学生から、本学の配慮の行き届いた対応に加え、心からの歓待に大いに感激したという感想が述べられました。

成果発表

 今回、「さくらサイエンスプラン」のおかげで、本学の教職員、学生にとっても有意義な経験を得る機会となりましたこと、お礼申し上げます。

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