活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第240号

カセサート大学と国立台湾大学との国際共同実践型環境教育プログラムの実施

岡山大学からの報告

 令和元年9月9日(月)から9月13日(金)の5日間、岡山大学環境理工学部では、岡山大学の学部生10名に加え、タイ王国のカセサート大学から学部生5名および教職員3名、台湾の国立台湾大学から学部生5名および教員1名を迎え、国際共同実践型環境教育プログラムを実施いたしました。

 このプログラムでは、3カ国の学生が一つのクラスで環境学の基礎的な知見に関する講義と実践型環境教育の実習を受けることにより、お互いに異なる国にて生じる環境問題の現状と解決法を英語で学ぶことを大きな目的としています。また、それとともに、英語によるコミュニケーション能力及びプレゼンテーション能力を向上させ、互いの国の歴史や文化、すなわち異文化を学び、グローバル感覚を身につけることも大きな目的としました。

プログラム1日目、開講式にて

 本プログラムに先立って、8月にカセサート大学にて「グリーンエコノミー(Green Economy)」と「足るを知る経済(Sufficient Economy)」とをテーマとした国際環境教育プログラムが実施され、岡山大学からは5名の学生が参加し、カセサート大学の学生5名とともに学びました。また、同じく8月に岡山大学から5名が、国立台湾大学の学生5名とともに水資源システムの総合的理解、水資源管理の問題と持続的開発に関わる問題解決をテーマとした実践教育を受けました。

 9月9日(月)に開始した本プログラムには、8月にカセサート大学、国立台湾大学で共に学んだ3カ国の学生計20名が一堂に会し参加しました。

<初日>

 午前中に開講式とオリエンテーションを行い、図書館研修で岡山の歴史について学んだ後、当日午後は日本語(初級)と日本の自然と文化に関する授業を受けました。

<2日目>

 農地の土・水管理、水循環、地域資源管理、水質などについて、主に岡山大学の教員を講師として講義を受けました。

講義「水質問題と処理技術」

<3日目>

 午前には、「水環境問題」をテーマに、各大学学生混成の複数のチームに分かれて英語によるプレゼンテーションと討議が行われ、活発な議論が交わされました。午後からは、岡山南部の玉島地区において課外研修として環境保全活動を視察した後、日本の伝統文化の体験実習も行いました。

プレゼンテーションと討議「水環境問題」にて

<4日目>

 午前中、中国四国農政局から農地整備に関する専門家を招き「食料生産の持続可能性」をテーマとして、日本における食料生産基盤の現状について英語による講義を受けました。また、午後には、中国四国農政局岡山南部農業水利事業所のご援助をいただき、岡山南部地区における農地や農業関連施設の視察を行い、日本の農業を取り巻く環境問題についての知見を深めました。

課外研修(吉井川新田原井堰)1
課外研修(吉井川新田原井堰)2

<最終日>

 「水生動物学」と「エネルギーと環境」の講義を受け、午後には、コース評価のための筆記試験を行い、閉講式を挙行して、本年度のプログラムは完了いたしました。

 プログラム実施期間が短かったこともあり、学生の皆さんには随分と忙しい毎日だったと思いますが、全員が講義、演習、課外活動のいずれのプログラムにも熱心に参加し、また、その中でも楽しむことを忘れず積極的に取り組みました。プログラム実施後のアンケートでも、好意的な回答を多数いただき、実施した側としては嬉しい限りです。

 参加してくれた各国の大学生が、将来、環境問題に取り組むエキスパートとして、アジアだけでなく世界で活躍することを願っています。

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