2019年度 活動レポート 第192号:東京都市大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第192号

歴史的景観都市における環境デザイン技術の体験を通じた文化・国際交流

東京都市大学都市生活学部からの報告

マレーシア工科大学からランドスケープアーキテクチャを専攻する10名の学生を招き、国際学術交流を行いました。東京都心部おける歴史景観の保全とヒートアイランド対策を考慮した先端的アーバンデザイン、小江戸川越における歴史的街並み保全の研修などを通じ、関連する先端的な知識や技術を学びました。その成果として、東京都市大学の学生と共に歴史都市鎌倉の街の将来像について共同提案を行いました。期間は、2019年11月2日から8日までの7日間でした。

全員で記念撮影

1.学内・学外におけるレクチャーと現地視察

本プログラムの主テーマは「歴史的景観都市における先端的な環境デザイン技術の体験を通じた文化・国際交流」でした。日本の都市環境デザインに関する先行事例や技術と、熱帯雨林気候のマレーシアでランドスケープアーキテクチャを専攻する学生のアイデアを交換しながら、年々暑さが厳しくなる夏季の東京近郊の歴史観光都市における「景観や環境に配慮した歩きたくなるアーバンデザイン」についての将来像の共同提案を目指しました。

それに先立ち、環境デザイン、観光都市の集客を専門とする教員によるレクチャーを通じ、日本の先行事例や関連する先端技術について学び理解を深めました。また、東京都23区内唯一の渓谷である等々力渓谷における自然環境デザインの視察や、都心部の大丸有エリア(大手町・丸の内・有楽町)で歴史的建物と調和したヒートアイランド対策の先端事例、小江戸川越や古都鎌倉を訪れフィールドサーベイを行い歴史的街並みの保全手法について目で見て肌で感じました。

環境デザインと集客に関するレクチャー
丸の内エリアにおける都市のグリーンインフラ視察

2.混成学生チームによる鎌倉の歩きやすいアーバンデザイン提案

東京都市大学都市生活学部の学生と混成の2チームを作り、それまでのレクチャーや現地視察を通して学んだ知識や技術を活かしながら、鎌倉の街並みについての現状把握、問題点の抽出や分析についてディスカッションをし、将来のアーバンデザイン提案につなげるデザインワークショップを行いました。最終日には、2チームによる成果発表会を行い、外国人の視点も交えた歴史都市の将来像提案に、教員や学生達を交えた活発な意見交換をしました。

学生混成チームによるワークショップ
学生混成チームによるワークショップ

3.参加者の感想

(1) リー チェア エンさん(マレーシア工科大学学生)

It was a wonderful experience for me in Tokyo during a week of exchange program. I obtained new knowledge on landscape design thinking from the heritage sites and urban area visits. I was so impressed to the Japanese traditional culture which is so inspiring.

(2) ヌル アマリア イザッティさん(マレーシア工科大学学生)

This program is a good platform for exchanging experiences between two nations、 too many things that we learned and new experience during the program which is very useful. I am so thankful to be apart from this program and wish to visit again to further my study there.

(3) リー ヨクライ上級講師(マレーシア工科大学教員)

Thank you for giving me a chance to join the Sakura Science Program 2019. Sakura Science Program provides a good platform developing participant soft skills、 gaining knowledge and confidence through the collaborative workshop. A very fruitful program to expose outbound mobility、 experiential learning as well as expanding international networking.