活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第181号

香川県における地域ぐるみの周産期医療連携の研修

香川大学からの報告

 香川大学では2019年11月11日から16日にかけてタイのチェンマイ大学、ミャンマーのヤンゴン第1医科大学より若手教員と大学院生合計6名を招き、香川県における地域ぐるみの周産期医療連携の研修として、小児周産期医療を中心にプログラムを実施いたしました。

高松港より望む瀬戸内の島々の風景をバックに記念撮影
<1日目>

 到着後、ホテルに移動し本プログラムのオリエンテーションを行いました。

<2日目>

 香川大学医学部において上田医学部長、和田医学部国際交流委員長の表敬訪問を行い、日本における香川県の地理的特徴や人口動態統計についての講義を受講した後、附属病院NICU、GCU、MFICUの見学を行いました。

 日本ではスタンダードな新生児呼吸窮迫症候群の検査法である“胃液を用いたステイブルマイクロバブルテスト”などは、高価な機器や複雑な手法も必要ないため、帰国後すぐにでも取り入れられる検査法として招聘者より注目されました。午後は遠隔医療を用いた胎児心拍モニターを展開しているメロディインターナショナルを訪問し、これからの事業展開と実際のエンジニアによる作業を見学しました。一部の事業はすでにチェンマイで開始されており、今後はミャンマーでも展開されていく予定を聞き、興味深く見学しました。

メロディインターナショナル 尾形CEOより説明を受ける
<3日目>

 四国こどもとおとなの医療センターのNICU、GCU、MFICUの見学を行いました。医療者がお互い連携して母体、胎児、新生児のケアができるよう、分娩室や帝王切開を行う手術室などがすぐそばに位置していることに驚いた様子でした。これらの考え方は人手不足の施設ほど有用であり、実際に動線を移動してその有用性を体感できたそうです。

総合周産期母子医療センターである四国こどもとおとなの医療センター NICUの見学

 午後は香川県の特産品の一つである盆栽園の見学を行いました。近年では海外への輸出も盛んになっており、輸出準備作業も見学することができ、招へい者の中には自国で盆栽をしている方もおられ、積極的に日本文化に触れることができる時間でした。

香川県地場産品である盆栽園(松田青松園)の見学
<4日目>

 小豆島にフェリーで移動し、二十四の瞳映画村を訪問し、伝統的な日本家屋や学校、美しい瀬戸内の景色を体験しました。島で唯一の分娩施設である小豆島中央病院の産婦人科、小児科部門の見学も行いました。年間200例以下の分娩数ではありますが、産婦人科医が1名で対応している現状に驚いたそうです。また2日目に見学した遠隔医療を用いた胎児心拍モニターの実際の運用についても、現場で確認していました。

<5日目>

 香川大学医学部において動物実験の見学を行いました。中型動物である新生仔豚を用いた新生児仮死モデルは、日本国内でも実施できる施設は少なく、招へい者にはとても興味深かったようです。午後からは医学部5年生も交えて成果発表会、その後懇親会を行うことでそれぞれの文化交流を行うことができました。

香川大学医学部小児科学で行われている新生仔豚を用いた低酸素性虚血性脳症モデルの見学
<6日目>

 栗林公園にて昼食を取り、夕方帰国の途につきました。期間中は晴天に恵まれたこともあり瀬戸内の温暖な気候を満喫しつつ、プログラムを成功裡に終了することができました。貴重な機会を与えてくださったさくらサイエンスプランに深く感謝致します

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