活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第178号

中国の学生が機械工学の最先端科学技術を体験

九州大学からの報告

 さくらサイエンスプランにより、2019年9月24日~9月30日に大連理工大学から優秀な学生10名(学部生4名、大学院生6名)と引率教員1名が来日し、九州大学工学部が世界をリードする高度な教育研究、特に機械工学、水素エネルギー分野の最先端科学技術体験を行いました。

 本招へいプログラムは、アジア科学技術イノベーションを担う人材を育成するため、最先端の機械工学に触れてもらう機会を中国理工系トップ大学の学部学生・大学院生に提供し、将来日本との懸け橋となりうる人材を育成することを目的としました。

講義に真剣に耳を傾ける参加者

 招へい者は機械工学における最先端科学技術に関する特別講義をシリーズで受講し、最先端研究開発施設や機械工学分野の関連研究室を見学し、日本人学生との国際交流を行いました。また、日本を代表するグローバル大企業や福岡県内歴史文化財等を見学することによって日本の最先端製造開発技術および福岡・日本文化への関心が高まり、将来の日本留学や国際共同研究、日本就職が促進されました。

<初日>

 到着後、プログラムの紹介および滞在中の安全教育を行いました。講師となる教員及び見学先研究室の日本人学生サポータが一堂に集まり、ウエルカムパーティーを開催しました。

<2日目>

 午前のセッションでは、世界最大の大型放射光施設SPring-8を活用した、金属材料の破壊を解析するための新しい金属組織の4D観察法に関する講義を行い、この研究分野に対する関心を高めたと同時にディスカッションを通じて日本人学生との交流を深めました。

 午後のセッションでは、「ナノ・ピコプレシジョン加工の最前線!! 高能率無擾乱界面創成技術の探求」に関して講義し、石英ガラス基板のサブナノメートルオーダを目指した無擾乱CMPおよび次世代パワーデバイス応用を目指した難加工基板であるシリコンカーバイド(SiC)の高能率研磨に関する講義を受けました。また、九州大学超顕微解析研究センターを見学しました。

超顕微解析研究センター見学
<3日目>

 午前のセッションでは、「音響制御の基礎から最先端の応用まで」に関する講義を行い、能動音響制御の基礎的な知識を説明し、現在進められている能動音響制御を利用した先端研究(能動遮音壁、音声明瞭化手法など)を体験しました。

 午後のセッションでは、ロボット・システムを医療・福祉へ応用するための研究開発に関する先進的な取組みを紹介しつつ、人体の動きを解析し機構へ反映することで安全かつ柔軟に動作を支援する装着型ロボットや、医師があたかも自身の指先のように巧みにあやつり繊細な手術を行うロボットの展示体験を行いました。

能動的音響制御(無響)体験
<4日目>

 トヨタ自動車九州宮田工場を訪ね、PR館で世界最高品質を追求したプレミアムカー・レクサスの展示や車両・エンジンの製造プロセスを映像で視聴後、組立工場を見学しました。環境に配慮しながら、世界水準の品質・安全性能を追求したクルマづくりの一端に触れました。

凄い!TOYOTAのエンジン(トヨタ宮田工場にて)
<5日目>

 午前は太宰府天満宮を、午後は九州国立博物館を見学しました。九州国立博物館では、新元号「令和」が大宰府に縁のある万葉集巻五の「梅花の歌三十二首」の序文から選ばれたことを記念して、大宰府の歴史・文化を国内外に向けて紹介する特別企画「令和」を見学しました。

<6日目>

 福岡市内の文化施設・櫛田神社を訪ね、博多駅周辺を散策しながら福岡県内歴史文化財等を見学しました。

<最終日>

 研修発表会を行いました。招へい者には今回の研修で学んだことなどを話し合ってテーマを自由に決めてまとめ、英語で発表してもらいました。招へい者は、本プログラムへの参加を通して、九州大学とりわけ工学部が取組んでいる最先端工学科学技術に関する研究・教育の面白さを体験し実感でき、本学への留学意識が一段と高まった印象を強く受けました。

最終報告発表会の後。また会おうね!

 このような機会を作って頂いたさくらサイエンスプランに感謝申し上げます。

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