活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第174号

衛星リモートセンシング技術の農業ICTへの適用に向けての研究交流

株式会社ビジョンテックからの報告

 さくらサイエンスプランを以下の通り実施しましたので、活動報告を致します。

テーマ 衛星リモートセンシング技術の農業ICTへの適用に向けての研究交流
参加者 中国 内モンゴル自治区 農牧科学院 研究員2名(Wulantuya、Yu Lifeng)
実施機関 株式会社ビジョンテック
実施期間 2019年10月4日〜10日(7日間)
実施場所 株式会社ビジョンテック、筑波研究学園都市、東海大学情報技術センター、
幕張新都心(次世代農業EXPO)
1)10月4日(金)オリエンテーション

 招へい者の筑波到着後、本プログラムのオリエンテーションを実施し、プログラム全日程と実施機関、実施内容についての説明を行いました。

2)10月5日(土)第8回モンゴル高原環境問題研究会

 内モンゴル、モンゴルおよび日本で共催し、さくらサイエンスで後援開催された「第8回モンゴル高原環境問題研究会」がビジョンテックにおいて開催されました。冒頭、内モンゴルからの招へい者2名による招待講演が行われました。AgriLook技術の内モンゴル農牧科学院における牧畜産業への新しい応用と衛星画像の処理技術についての2つの講演は、さくらサイエンスプランを通じた新たな協力の在り方を示すものでしたた。

モンゴル高原環境問題研究会
3)10月6日(日)筑波研究学園都市見学

 筑波研究学園都市での研究所見学は、日本の最先端科学技術を体験する機会として有効でした。特に、農業科学館や産業技術総合研究所地質標本館での世界の砂漠展では、農業技術や砂漠化に関する関連性についての最新の研究成果を知ることができました。

筑波研究学園都市/食の科学館訪問
4)10月7日(月)リモートセンシングと農業ワークショップおよび講義

 ビジョンテック八木 浩技師によるAgriLook(アグリルック)/HazardWatcher(ハザードウォッチャー)の理論とその応用技術について、開発経緯と衛星ビッグデータ解析手法の理論と実務を学びました。また、日本における運用事例とその利用技術等ワークショップ演習を通じた利用技術の実践によって、実際に日本で利用されている農業管理技術を招へい者に公開しました。

 さらにアグリルック、ハザードウォッチャー(AgriLook/HazardWatcher)の持つ植生生育情報解析機能を農牧ICT分野に応用するための米国NASA、NOAAの衛星受信施設とそのデータ処理および解析に関する技術セミナーは、内モンゴル農牧科学院で新たに開始された牧草と食肉との研究にとって詳細な研究情報でした。今後の農牧科学院の研究に役立つことが期待されます。

5)10月8日(火)衛星データ受信設備視察/東海大学研究室視察

 東海大学情報技術センター(東海大学高輪キャンパス)において、長 幸平所長(東海大学教授)よる、東海大学の衛星受信施設の受信データ等を用いた東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災地域の復興状況についてのモニタリングの研究成果の講義を受講しました。これにより、同大学の行っているGLOCALモニタリング(文科省)を応用したグローバルとローカルな災害情報収集処理を行う観測方法とその応用を学ぶ機会となりました。

東海大学研究教育バーチャル映像処理体験
東海大学受信局成果レクチャー
5)10月9日(水)次世代農業EXPO見学

 千葉市幕張メッセで開催された「国際次世代農業EXPO」は、IT農業、6次産業化、等の農業を強化するための次世代技術、製品が展示され、招へい者が所属する農牧科学院の農業技術にとって、最先端の技術に触れる良い機会でした。

6)10月10日(木)内モンゴル自治区へ帰国

 原が招へい者二人を成田空港に見送り、内モンゴル自治区フフホト市に帰国しました。

◆帰国後の招へい者からの感想

引率者Wulantuya(ウラントヤ)さん

 さくらサイエンスプランのおかげで、私と于さんは日本で大変面白い生活を過ごしました。ビジョンテックのAgriLook/ HazardWatcherの講義で、日本の持つ衛星リモートセンシング技術の農業ICTへの適用についての研究交流からとても深い影響を受けました。第8回モンゴル高原環境問題研究会でモンゴル高原環境問題について研究している研究者と知り合い、その研究内容は大変良い勉強になりました。東海大学情報技術センターでのグローカルモニタリングシステムとSNSを用いた災害のモニタリングプロジェクトは、最新センシング技術を用いた災害対策への新しい応用技術を示しており、大変参考になりました。

 幕張での次世代農業EXPOへの参加では、日本の持つ最新農業技術レベルを知り今後の研究に役立つものと確信しました。

品川駅にて招へい者ビジョンテック研究スタッフ
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