活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第167号

科学技術による社会、経済、文化面の影響:体験と交流

上智大学 経済学部経済学科
教授 プテンカラム ジョンジョゼフさんからの報告

 上智大学では、インド・ケララ州の大学生10名(学部生8名、大学院生2名)(うち5名はS.B.College、5名はAssumption College)と引率者1名の計11名を招へいし、さくらサイエンスプランを実施いたしました。

研究室にて
<10月11日-12日>

 ケララ州を出発し、デリー経由で12日朝成田空港に到着しました。来日当日は台風19号の影響で交通機関は大幅に乱れたものの、無事宿泊先に到着し、オリエンテーションを行いました。

<10月13日>

 午前中は大学で本プログラムのスケジュールを説明し、アガスティン・サリ教授による日本の科学技術と歴史文化についての授業を受けました。午後は江戸東京博物館を訪問しました。

<10月14日>

 午前中には、曄道佳明上智大学長、杉村美紀グローバル化推進担当副学長、蓬田守弘経済学部長による歓迎、日本の社会経済について説明があり、その後、東洋大学Shakthi Kumar教授の日本の科学技術とナノテクノロジーについての講義がありました。午後は上智大学内の岸野克己特任教授のナノテクノロジーセンターを訪問し、研究者から説明を受けました。

上智大学内のナノテクノロジーセンターを訪問
<10月15日>

 午前中は、宮武昌史教授による日本の科学技術と鉄道について授業を受け、特に新幹線や日本の鉄道のダイヤグラムなどについて学びました。午後は鎌倉へ行き、鎌倉歴史文化交流館、鶴岡八幡宮、鎌倉大仏殿高徳院を訪れ、日本の歴史に触れました。

<10月16日>

 午前は鈴木政史教授による日本の科学技術と経済についての講義があり、午後は日本科学未来館等の施設を見学しました。様々な体験コーナーや展示を通して、日本のロボット技術、情報技術、医療技術などを学び、地球の未来について考えました。

日本科学未来館の展示を見る学生たち
<10月17日>

 午前は鈴木伸洋准教授による日本の科学技術と生物多様性保全についての講義があり、午後は多摩川を訪れ川の水域環境管理について学びました。

<10月18日>

 午前は黄光偉教授から日本の科学技術と水管理についての講義があり、午後は生物多様性保全実験室を訪れました。

<10月19日>

 午前は平尾桂子教授から科学技術が日本の歴史と人間の経済社会に与える影響について講義を行いました。午後は地下鉄博物館を訪れ日本の鉄道技術を学びました。

大学で熱心に講義を受ける
<10月20日>

 午前は午後のシンポジウムに向けて準備し、午後は「持続可能なパートナーシップの構築」のテーマでシンポジウムを開催し、上智大学教授及び学生たちに対してインドの学生たちによるレベルの高いプレゼンテーションが行われました。その後、上智学院佐久間勤理事長から参加者一人一人にさくらサイエンスプラン修了証が手渡されました。その後本プログラムの参加者と上智大学の教授、学生たちの交流として懇親会が行われ、招へい者は翌日21日に帰国の途につきました。

プレゼンテーションを行う招へい者

 本プログラムのテーマは「科学技術による社会、経済、文化面の影響」であり、各日の講義、フィールドワーク調査を通して大きな学びを得られたのが第一の成果です。学生たちは各講義に対し意欲的な姿勢でのぞみ、内容についても積極的に議論したり担当教授へ質問をしたりしている姿が印象的でした。また、フィールドワークを通して日本の社会、歴史文化、宗教、経済、科学技術の様々な側面を彼ら自身が身をもって体験することができました。さらに、担当教授たちは各授業に自身のゼミ生や大学院生を参加させ、テーマについて学生間の交流を通して考えを深めあうことができたのも成果の一つです。

 日本での体験と交流を通して、これからさらに発展していくインドの科学技術が国民の生活や社会経済、文化に与え得る影響について想像力を培うことができたと共に、今後の彼ら自身の研究分野にも生かすことができるでしょう。本プログラムを通して参加者一人一人が日本に魅力を感じ、 インドと日本の橋渡しを担う人材となるプロセスに貢献できていれば幸いです。

 最後に本プログラムでの学術交流活動の機会をいただきました「さくらサイエンスプラン」に対し、参加者一同を代表して感謝申し上げます。

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