活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第148号

木材の熱分解を基本技術とするバイオマスエネルギーおよび環境浄化資材の製造に関する技術交流

北海道大学からの報告

 北海道大学では2019年8月25日から8月31日にかけて、「さくらサイエンスプラン」の支援を受けて北京林業大学の教員1名、学生10名を招へいしました。

 今回の交流計画は「木材の熱分解を基本技術とするバイオマスエネルギーおよび環境浄化資材の製造に関する技術交流」と題し、木質バイオマスである樹木から生産利用され、古来より燃料として、また現代ではその吸着特性を利用した濾過資材や調湿剤などの利用がなされている「木炭」と、それを加工した「活性炭」の製造およびその性能の評価法の学習を中心に進められました。

<2日目・3日目>

 北海道大学北方生物フィールド科学センター森林圏ステーション苫小牧演習林へ移動し、同時期に北海道大学農学部森林科学2年生の学生実習に合流しました。この2日間の実習の中では、演習林内で算出された木材を材料として、電力を用いない伝統的な活性炭の製造法である炭焼き窯を用いた木炭及び活性炭の作製を学んだほか、樹木の伐採の見学と樹木の成長や材質を測定する実験を行いました。

伐採された木材の成長や材質を測定
炭焼き窯を用いた炭の作製実習。
窯に土をかけて空気の出入りを調節しています
<4日目>

 電車で移動し、旭川市の北海道立総合研究機構林産試験場を見学しました。同場は林産系では世界最大級の公設試験場であり多数の木材研究者が所属しています。ここでは最新の木材加工技術として、特に近年研究と利用が急速に進んだ直交集成板(CLT)や耐火木材の製造および試験の現場の見学や、最新の木炭の利用法についても説明を受けました。

<5日目>

 電車で札幌へ移動し、北海道大学農学部にて活性の作製及び性能評価を行いました。2・3日目では伝統的な手法である炭焼き窯による木炭の作製を学びましたが、この日は高温での温度管理が可能な電気炉を用いて作製し、その品質を様々な手法で比較しました。

炭の吸着性能評価実習
<6日目>

 北海道大学の植物園および博物館の見学を行いました。また、午後には木材などの植物組織切片の作製法の見学・実習を行いました。さらに夕方には2・3日目で実習に参加した農学部森林科学科の2年生との合同懇親会を行いました。

北大植物園の見学
顕微鏡観察のための木材切片作製の実習
<7日目>

 新千歳空港に移動し出国しました。招へいを通して、参加者からはプログラムについて非常に好意的な感想があった他、将来の日本への留学を希望する声も多くいただきました。北海道大学の学生にとっても、非常に実践的な良い国際交流の機会となったと思います。今回の交流計画の実施に当たり、ご尽力いただいた関係者の皆様に改めて感謝致します。

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