活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第139号

名古屋市立大学薬学部での中国薬科大学学生短期薬学研修

名古屋市立大学薬学部からの報告

 2019年9月30日から10月4日までの5日間、JSTの「さくらサイエンスプラン」の支援を受け、中国江蘇省、南京市にある中国薬科大学薬学部から4名の学生(4年生、女子3名、男子1名)を名古屋市立大学薬学部に招き、短期研修を実施しました。

研究科長、国際交流委員長との集合写真

 5日間の滞在期間中、6種の研究室で3時間ずつの研究紹介と、病院薬剤部における薬剤師業務の見学実習を行いました。

<ウェルカムパーティー>

 来日、初日は、本学の大学院で学ぶ中国人留学生と、国際交流に興味のある日本人学生と一緒に、ウェルカムパーティーを行いました。日本人学生は英会話には慣れていませんでしたが、中国人留学生が通訳することで、よい交流をしていました。

<生薬学研究室>

 日本と中国における伝統医学の違い、すなわち、漢方医学と中医学の診断方法の違いについての説明が行われました。中日辞典で、日本語の「漢方薬」は中国語で「中药」と訳されますが、両者が異なるということは考えたことがなかったそうです。その後、薬用植物園を実際に見学し、日本と中国で同じ漢字で表現されているのに、異なる植物を指している例を学びました。

薬用植物園見学風景
<薬化学研究室>

 研究室で行われている最新の研究成果についての講義を受けた後、研究室内の設備の見学が行われました。1つの研究室内で、化学と生化学の両方を行っているところに、中国薬科大学との違いを感じました。

薬化学研究室での見学風景
<コロイド高分子物性学研究室>

 コロイドポリマーを臨床応用する研究紹介がなされました。中国薬科大学では全く学習しない内容でだそうで、日本と中国との薬学の違いを学びました。

<医薬品安全評価学研究室>

 動物実験の代替としてコンピューターシュミレーション研究と、ビッグデータを利用して薬物の副作用の発症を予防する研究が紹介されました。

<臨床薬学研究センター>

 iPS細胞を用いて小腸上皮細胞を作成して薬物の吸収を予測する研究が紹介されました。

<薬物送達学研究室>

 ナノ粒子を使ったドラッグデリバリーシステムについての研究と、3Dプリンターを用いた化学療法薬の包接技術の紹介がなされました。

<名古屋市立大学病院薬剤部>

 自動調剤システムの見学や、患者一人一人に対する個別化のシステムについて学びました。

<茶道体験>

 また、名古屋市立大学薬学部同窓会茶道部の協力のもと、茶道の体験をしていただきました。実際に茶室に入るところから、お茶を点てるところまで、一連の流れを体験しました。慣れない正座も何とか出来ました。

 最後に、短い期間での体験を発表してもらい、短期研修を修了しました。現在、4年生ということで、将来の大学院の進学先として本学を選んでくれることを期待したいです。

 このような貴重な機会をいただいたことに対し、「さくらサイエンスプラン」ならびに関係者の皆様に深く感謝いたします。

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