活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第136号

山東大学・カシュガル大学学生の物理学体験プログラム

富山大学からの報告

 富山大学理学部では、中国の山東大学からの学生10名とカシュガル大学からの学生3名、そして両大学の兼担の教授1名の、計14名を招へいし、令和元年10月1日から10月7日まで、主に物理学分野での科学技術体験プログラムを実施しました。

 富山から岐阜高山までの国道41号は、6名のノーベル賞受賞者にゆかりがあるということで「ぶり・ノーベル出世街道」の別名があり、ニュートリノの検出で有名な「スーパーカミオカンデ」もその沿線にあります。その神岡の博物館や富山県内の研究施設と企業の見学を行いました。また、中国からの引率教授は富山大学大学院の卒業生であり、受入教員と同じ原子分子物理学を専門としており、両教員の監修のもと分子分光の実験体験を富山大学で行いました。1週間を通じて、物理学を基軸にして基礎から応用までの幅広い内容を体験しました。

富山大学黒田講堂におけるオリエンテーション後の集合写真
<1日目>

 夜遅くの到着のため、途中の京都で宿泊しました。

<2日目>

 富山大学に到着後、オリエンテーションを行い、国際交流担当の理事より富山大学グッズが手渡されました。原子分子物理学とレーザー物理学の講義を受講した後、理学部物理学科の各研究室を見学しました。夜には懇親会を行い、多くの学生と交流しました。

理学部物理学科の研究室見学
<3日目>

 借り上げバスに乗り、神岡町のカミオカラボ、高岡市の富山県産業技術研究開発センター、射水市の三協アルミ社の新湊工場の見学ツアーに行きました。カミオカラボではニュートリノについての説明が上映され、実際に使用された巨大な光電子増倍管を見学しました。産業技術研究開発センターでは電波暗室などの様々な大型試験施設や、レーザー積層造形機とその新機能製品などを見学しました。新湊工場ではアルミ加工の様々な工程の現場や、最先端のアルミ製品を見学しました。

カミオカラボの大型光電子増倍管の展示
<4・5日目>

 富山大学理学部において、低温分子気体の生成とそのレーザー分光の実験を行いました。まず寒剤とレーザーについての安全講習を行ったのち、富山大学の学生も入った4つのグループに分かれて、実験準備や測定、データ解析など、ローテーション形式で体験しました。参加者の熱意に押され、予定時間を大きくオーバーして実験しました。

理学部において分子分光実験を体験
分子分光実験におけるレーザー光路の調整
<6日目>

 借り上げバスに乗って立山に行き、文化体験を楽しみました。

<7日目>

 関西空港に移動し、帰国しました。

 短期間でしたが、3大学の学生・教員が深く交流できた密度の濃いプログラムとなりました。最後に、快く親切にご対応下さいました見学先の施設の方々と、本プログラムをご支援下さいました「さくらサイエンスプラン」に、心より感謝申し上げます。

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