活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第126号

香港理工大学の看護学生が日本の保健医療と災害看護を学ぶ

岡山県立大学からの報告

 2019年7月29日~8月9日(支援対象期間は7月29日~8月4日)に、香港理工大学看護学院の学部生6名、教員2名を招へいし、岡山県立大学保健福祉学部看護学科での短期専門研修を実施しました。研修プログラムは、講義形式が3割、施設訪問を中心とした体験型研修が7割の組み立てとしつつ、本学学生を交えたワークショップや演習の機会も設けました。

助産学演習(本学学生によるデモンストレーション)
総社市見学 (2018年西日本豪雨災害の保健師の活動について学ぶ)

 本学看護学科生とのグループディスカッションでは、グループに1名香港理工大学の学生が入る形で討論を行いました。看護師という同じ専門職を目指す学生同士の交流が、本学の学生にとっても異文化理解、人権擁護、平和と自由の獲得、日本人としてのアイデンティティの確認といった専門職業人としての人格の醸成に役立ち、ともに看護師になる夢を語り、看護師という仕事に誇りを持ち、学業へのモチベーションを高めていました。

本学学生とのグループディスカッション

 また、この機会を活かして、本学から香港に交換研修に行く予定の学生が香港理工大学の学生と交流し、香港での研修中にも同様にすることで、相互の学生交流が促進される好循環となっています。

三宅医院でのマタニティフラ体験

 更に、担当した本学教員から教授スキルの向上につながったとの意見が多くありました。初めて英語での授業を行う教員のみならず、毎年授業を担当する教員からもアクティブラーニングやプレゼンテーション等の教授方法のスキルアップやコミュニケーション力の向上に役立ったとの意見がありました。

香港理工大学生による研修のまとめプレゼン

 広島県平和記念公園の見学は、香港の学生たちにとって、科学技術の進歩とそれを扱う人間の理性と倫理の重要さや戦争の悲惨さ、悲しみ、命の尊さを学ぶ非常に貴重な機会となりました。原爆投下直後の避難所の開設や医療の様子、長きにわたる原爆の健康被害と社会の偏見との闘いについての展示も多くあり、看護師として人々の健康を支える礎の体験となったと思います。

 また、長島愛生園邑久光明園の訪問では、日本の医療の歴史と現状を知ることができたとともに、同様の施設が香港にもあるとのことから、日本と香港の医療や制度の共通点や異なる点を話し合うことができました。

 評価アンケートでは、各プログラムについて、とても満足、満足という高い評価を得ました。学生たちは必ず再度日本に来ると話していました。

 今回は、香港理工大学の学生の受け入れが3回目となりましたが、過去2回に比べ、さくらサイエンスプランでのご支援をいただいたことにより、内容を大きく充実させることができました。本プログラムの遂行に多大なご協力いただいた関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。

 今回の活動を活かし、引き続き交流の継続・促進に取り組みたいと考えています。

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